7/17//2001 制作作品  
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蛸(たこ)の夜

1995年通算第十回目の個展は、江戸をテーマとした展覧会でした。その出品作の中に海の生き物を主題とした一連の作品の中、蛸をモチーフとした<蛸の夜>がありました。
2001年の今年、昨年暮れに行った下津井での蛸釣りの印象から、再度<蛸>にチャレンジしてみました。

「夜想蛸之図」
■ 「夜想蛸之図」
 

■ 左は、新作、「夜想蛸之図」です。ここ2年、縁があって毎年暮れに蛸釣りに出かけていますが、間近でみるそれは、なかなか迫力のある生き物です。

下津井の蛸、食べても美味しいのですが、釣り上げ、生け簀に群れるそれ、また船の上を動き回るそれは、目の印象的な事も手伝って、新たなイメージとなりました。


「夜想蛸之図」軸装
■ 「夜想蛸之図」軸装
 

■ 絹に描いています。今年から始まった新グループ展「一樹会」(数寄和)5月18日〜27日<東京銀座 ギャラリーみうら>での発表作の一つです。

数寄和さんというのが、伝統的な織物に関係するお仕事で、その企画として、「日本の伝統な様式、掛け軸にこだわった作品」として制作したのです。

左は軸装に仕上がった状態です。

「軸装」・掛け軸は、昔何処の家でもみられた様式でしたが、生活空間の変化などから、なかなか都市部ではみられないものとなってきているようです。しかし、まだまだ、可能性があると想うのは・・・私だけでしょうか?。

昔ながらの軸装のエッセンスはそのままに、今に生きる表現のスタイルとして、表具デザインなどを考えて行きたいものです。


「蛸」F4号
■ 「蛸」F4号
 

■ 同時期に紙に描いた「蛸」です。こちらは、東京銀座 森田画廊の企画グループ展、「四聲会」第9回 4月19日〜5月2日に出品したものです。


「沈黙の蛸」
■ 「沈黙の蛸」
 

■ 同展に森田画廊に出品した「沈黙の蛸」です。絹本です。


「蛸の夜」500*300 1995制作
■ 「蛸の夜」500*300 1995制作
 

■ <参考>通算第10回目の個展(1995年)発表作「蛸の夜」です。
江戸時代のある種の価値観を自分なりにテーマとして、十本の足とするなど!いろいろと楽しんで制作した思い出がありますが、生きた蛸をみる機会が増えた今、対象としてのそれはまた違った姿を私に見せてくれます。

肌の輝き、目の鋭さ、、、

また、いつか?チャレンジしたいものです。

 


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