5/16//2007 展覧会案内・感想  
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追求された日本の美 井原市立 田中美術館

広島との県境に近い岡山県井原市にある田中(でんちゅう)美術館で、「追求された日本の美 -花ひらく院展の芸術-」という展覧会が開かれています。6月3日(日)まで

学生の頃、私自身の中で<『日本画』とはなんだろう?>という素朴な疑問が頭をもたげたおり、当時身近で発表されていた同時代の作品群よりも、この大正期の作品たちのほうにより近しい感覚を覚えたのです。

紙、絹といった基底素材の違い、絵の具の乗せ方、描き方の違い、作品の大きさの違い。現在発表されている作品群よりもずっと多様性があるよう感じるのですが、はたしていかがでしょうか?。
 

追求された日本の美 展 ちらし
■ 追求された日本の美 展 ちらし
 

■ 明治時代の西欧的価値観を取り入れようとする動き、相対して、意識せざる終えない自国と言う概念。まだまだ画塾・徒弟制度が機能していた時代、狩野派の粉本主義ではありませんが、絵の具の扱い、筆の使い方などといったごくごく基本的な作業が繋いでいた何か、存在の大きさを今になって感じるのです。

現在の公募展等で見られる『日本画』とはまた違った世界と出会えます。現在取りうる選択はもっと多様にあると思うのですが・・・・。


笠岡市立竹喬美術館 綺麗に咲く花々「泉美術館名品展」
■ 笠岡市立竹喬美術館 綺麗に咲く花々「泉美術館名品展」
 

■ 田中美術館にほど近い笠岡市立竹喬美術館では、綺麗に咲く花々「泉美術館名品展」が6月3日までの会期で開かれています。

洋画の梅原龍三郎、熊谷守一、日本画の土牛、神泉、個人コレクターの目によって集められた数々。

普段とは違った絵の並び、また違った発見、出会いもありました。

 


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