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瀬戸内市立美術館 佐竹 徳展 +美術館講座 |
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今年、新たに作られた瀬戸内市立美術館、開館記念展として「佐竹 徳」展が現在開催されています。 10月1日(金)~11月14日(日) 【前期展】 11月16日(火)~12月26日(日) 【後期展】
洋画家・佐竹徳(1897~1998)さんは、60歳頃より岡山県牛窓に暮らし、瀬戸内やオリーブの樹などをモーチフにして多くの作品を残された作家だそうです。 作品を拝見した事はすでにあったのですが、その折は1点のみ、柔らかい筆致でオリーブの樹を描かれた作品でした。この瀬戸内、岡山側からの海の光を感じさせる作品でした。
今回、まとまった量、古い作品から絶筆までを拝見して私が一番に感じたのは、アカデミックな技術を手を抜かず最晩年まで通した画家の誠実な制作態度でした。
瑞々しい筆致が最後まで続きます。 光を感じている。 素直にそれを受け止めている。 99歳までこのように絵を描き続けられる幸せ。
描き込まれたグリッドの存在、明暗を探す様にモノトーンに近い青や緑で確かな形が今まさにキャンバスに姿を結びつつあるそんな瑞々しい絶筆。
油絵の、そして絵描きの幸せだった時代。 おすすめの展覧会です。
牛窓の光、瀬戸内海。山陽道、姫路から岡山まで、あるようでなかなか無かった美術館の誕生です。
告知他
瀬戸内市立美術館初の試み、第一回・美術館講座の講師を仰せつかった事も合って、先日、11月28日に「よい絵ってどんな絵?」というお話をさせていただきました。定員いっぱいの方々においでいただき感謝するばかりです。ありがとうございました。
さて、
第二回は、 12月12日(日)午後14:00~15:30 「学校で教えてもらえなかった日本画の話」
と題して次回はお話しする予定です。 詳しい事は瀬戸内市立美術館まで問い合わせください。
瀬戸内市立美術館 Tel:0869-34-3130
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