金田式AC電源プリアンプ

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 金田氏設計の20年ぐらい前のアンプです。このアンプは80WAB級パワーアンプといっしょに一番長く 使っていました。基板は自分で起したガラスエポキシ基板です。今は使っていないので音質は忘れてしまいましたが,最初レコードに 針を落としたとき,こんな音がレコードに入っていたのかと驚いた記憶があります。

1段・2段目アンプ

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 プリアンプの基板ですこの基板2枚でRIAA再生カーブを実現しています。この回路構成はつい最近まで標準の構成でした。ユニットの 差動2段PPエミッタ−フォロアはGOAが出てくるまで、長い間標準のユニットの回路でした。いまだに差動増幅は金田式アンプの 基本と言ってよいでしょう。

ボリュームとレギュレタ−

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 1段目と2段目のカップリングはマイカコンデンサーです。これにV2Aフイルムコンデンサーをパラっています。ボリュムは抵抗をSW にハンダ付けしたアッテネータです。レギュレーターはOPアンプで金田式の初期の回路です。すでにこのOPアンプは入手不能です。この OPアンプのレギュレタ−は金田氏が初期のころこだわっていたと思います。パワーアンプの出力段もこのOPアンプを使ったレギュレタ で構成していました。当時メーカー製のパワーアンプの出力段にレギュレータを入れて安定化したものはほとんどありませんでした。  そのような面からもマニアの羨望の的であったように思います。