金田式プリ・メインアンプ
金田式プリ・メインアンプ
内部配線のようすです。プリメインの構成で作ると鈴蘭堂のCL10では一杯になってしまいます。2チャンネルアンプ
も考えられますが実装のことを考えるとこれが限界です。
レコード再生専用の初段のアンプです入力はソニーの2SK97、2段目は2SA726となっています。使っている
コンデンサーはSEおよびポリカーボネイトでオフセットはボリュームで抵抗値を測りその値の抵抗を入れています。
この初段でRIAA特性の低域のブーストをしています。したがって、ドリフトはかなり大きく、次段との間にコンデンサー
を入れて、直流分のカットをしています。
レコード再生専用の2段めのアンプです。ここではRIAA特性の高域減衰特性を持たしています。低域はDCまで
フラットです。ここはメインアンプへ直接つなぐためオフセットは半固定ボリュウームにして調整を細かくできるように
しています。なお音量調整はこのアンプの入力に50Kの抵抗を入れてそれに分圧する抵抗を入れて実現しています。
プリアンプの全体像です。中央に見える黒いものがDCカット用のSEコンデンサーです、今ではこの容量(0.4マイク
ロファラッド)のものは入手することができません。手前に見えるのがスケルトン抵抗で作ったアッテネーターです。減衰比
は音を出して聞いてみて使いやすい値にしました。
パワーアンプの基板です出力段はA672、D188です。B級の出力段なので放熱板は見てのとおりL形のアルミアングル
を加工して作っています。アイドリング電流を調整する回路は別基板にし出力TRに直接付けています。調整にはボリューム
を使わず抵抗値を測ってその値を取り付けています。
見てのとおり今では手に入らないA606、C959をたくさん使っています。中央に見える抵抗は不帰還回路のスケルトン
抵抗です。この抵抗を変えることによりパワーアンプのゲインを調整します。
電圧増幅段用の安定化電源基板です。−側電源で+側も同じようにあります、右側の黒くて大きなものは安定化電源の
出力側に入っている4端子のポリカーボネイトコンデンサーです。これももう手に入れることはできません。