headphones Amp
ヤフーオークションでSOSHINの産業用マイカコンデンサーを売却した事がありました。その時の落札した方はHeadphones Anp
を作成するためだったらしくその連絡を受けました。それならば私は今まで色々なHeadphones Anpを作ってきましたが本格的なものは
作ったことがありませんでした。そこで、今回MJ誌2009年10月号108ページNo,204のインバーテッドダーリントンHeadphones Anpを作ることになりました。
シャーシに収めた図
出来上がり調整が済んだので手元にあったシャーシに収めてみました。
基板の裏側
基板が出来上がったので調整を済ませて仮のケースに入れました。出来上がって2か月余りほったらかしにしていました。
アイドリング電流を調整してパソコン送り出しのDACへ繋いで音を出してみると片側が音が出ません、2〜3日基板とにらめっこ
していましたが、どこが間違えているのか分かりませんでした。片側だけ音が出ないので回路に間違いはないはずです。
左右で比べてみても違いはありません。しばし悩んで半固定抵抗を触ってみるとぐらついていました、半固定抵抗の
片方の端子が半田付け不良だときずきました。
2SA606のエミッタ抵抗は6.8Ωではなく10Ωです片方は基板の表側へ片方は裏側へ付けました。調整の過程で10Ω1個
だけで調整して音出し確認してそのままにしておこうかとも思いましたが指定どおり5Ωにしました。その時アイドリング電流
はこのままでも大丈夫だろうと思い半固定抵抗はそのままにしておいたのですが、電流値を計ってみると400mAも流れていました
慌てて半固定抵抗を調整して20mAにしました。この調整は結構シビアーで記事のとおり300Ωだけでは無理なようです。
固定抵抗に取り換えず半固定抵抗はそのまま付けたままにしています。
基板の表側 1CH拡大画像
進もニッコームも底をつきフラット電子の抵抗を使わざるをえなくなりました。
回路図
入力抵抗は50kΩではなく20kΩです。
電圧入力を画策する。
最近の金田氏の記事を参考にするとメインアンプは最適なNFBにし音量調節は入力へボリュームを付けてそこで調整すると良いと書いてあります。
ヘッドホンアンプも例外ではないと思われるので回路の変更を画策しました。回路図は下記のとおりとなります。改造は簡単で入力抵抗(20kΩ)
製作記事では50kΩとなっています。をNFBの抵抗とし反転入力端子とグランド間に抵抗10kΩ(入力抵抗を50kΩにした場合25kΩとします)を
接続ボリュームは非反転入力側に移設入力抵抗は入れなくてもよいとは思いますが200kΩをグランド間に入れるようにします。基板の裏の画像
も公開しておきます。左のケーブルから信号を入力します。その右に見えるススムの10kΩがグランドと反転回路に繋がるNFB抵抗です。入力抵抗
の20kΩは反転入力と出力の間へ繋ぎます。被覆(透明)被ったジャンパーの配線がそれにあたります。
20kΩのボリュームは私の場合は音量調整をパソコンで行うので必要ないので付けませんでした。音質的には有利でしょう。また200kΩは入力の
RCAプラグが抜けるとゲートがオープンになるので安全対策として入れておきました。
この回路でA(増幅率)は2倍6dBとなります。反転回路で丁度フルボリュームになります。NFBの量は最小なので不安定な現象は発生しない
と予測できます。
位相補償の量は最適値なのかはオシロで測定して見ないと分かりません。ここからはオシロと低周波発振器が必要になるのでこの調整は誰でもできるものではありません。