岡山県 和気町 由加神社

由加神社

岡山県の南東部に位置する和気町は、温暖な気候と豊かな自然に囲まれた人口15000人ほどの町。 その和気町に鎮座する神社が由加神社(ゆがじんじゃ)だ。創建年代は不詳だが、790年(延歴9年)、 和気清麻呂が社殿を再建し、氏祖・弟彦王を配祀、由加八幡宮と称したという伝承がある。 また現存する最古の棟札には、平安時代後期の1112年(天永3年)、和気氏が新田郷の総鎮守 として西久保方の上山上に八幡宮を建立したことが記されている。
和気氏をはじめ、藤原氏、宇喜多氏、池田氏等、有力者の崇敬を受け、殊に播磨・備前・摂津守護で あった赤松氏の崇敬が篤かったという。南北朝時代には、足利尊氏につき従って九州遠征に赴いた赤松則祐が、 宇佐八幡宮、神功皇后宮に参拝して戦勝祈願を行い、首尾よく戦に勝ったので神徳に感謝し、1337年(建武4年) に現在の場所に新たに宮を造営して遷宮、宇佐八幡宮から神功皇后の霊を追祀したという。1872年(明治5年) に由加神社と改称、郷社に列した。


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