pick-up

2017年08月13日

 格調高いメロドラマ『恋の凱歌』
ジュネス企画 

ジュネス企画 
『喝采』や『市街』の名匠ルーベン・マムーリアン監督作品は、いまとなってはなかなか見る機会がありません。

 田舎での孤独な女性(マレーネ・ディートリッヒ)と売れない彫刻師(ブライアン・エイハーン)の幸せな恋に、好色な男爵が割り込んで悲劇となるという話は、かなり古風な上、戯曲が原作だけにラストなどは芝居がかった部分もありますが、それらを補って余りあるのは、巧緻な演出、役者の熱演、キャメラの冴えという三拍子がそろっていることです。

 原題“Song of Songs”が聖書の雅歌を意味するように、いまどきの映画にはない格調高い作品です。1933年製作、日本公開。