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2017年09月24日

 原題を見てビックリ『暗黒街の巨頭』
ジュネス企画

ジュネス企画
 戦後四年目、この邦題『暗黒街の巨頭』が観客にギャングものを期待させてしまったのは当然だろう。双葉十三郎が「最後の場面を見て観客もキョトン」という評をのこしている。

 原題の『グレート・ギャツビー』が通用するようになったのは、男性化粧品のブランドにまでなった“現代”の話なのです。

 このようなことを念頭に置いて見れば、これはこれでアメリカの高度成長期だった禁酒法の時代(ローリング20s)に翻弄される人物を描いているし、とくに主人公のアラン・ラッドは好演といってよいと思うが、ときに偏屈男としか思えない瞬間があるのは、憑かれたような時代の雰囲気描写が薄いからであろう。女優陣はベティー・フィールドがよい。