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2017年10月27日

 ヒューマンな名作『奇蹟の処女』
ジュネス企画

ジュネス企画
 1931年と、製作は古いが、監督フランク・キャプラとあるだけで、安心して見ていられる、ハリウッド調人情劇である。

 詐欺師(サム・ハーディ)によって新興宗教の女教祖“ミラクル・ウーマン”に仕立て上げられた牧師の姪(バーバラ・スタンウィック)の説教が、自殺しかけた盲目の退役軍人(デビッド・マナーズ)を救ったことから、互いに愛が芽生える。

 当然詐欺師の妨害が入り、最後は修羅場となるが、恋人同士は再生に向けて歩み出す。突拍子もないシチュエーションがだんだんリアルになっていく展開がキャプラのお家芸であることが、よくわかる佳作といえよう。