平成29年度

第51回 岡山県公立小中学校教頭会定期総会  会長挨拶

   岡山県公立小中学校教頭会 会長 小野  大




 皆様おはようございます。第51回岡山県公立小中学校教頭会定期総会に県内各地よりご参集いただき、誠にありがとうございます。
 まずはじめに、本会を開催するに当たり、岡山県教育委員会、岡山市、岡山市教育委員会、岡山県小学校長会、岡山県中学校長会をはじめとする関係諸機関、諸団体のご支援を賜りました。衷心より深く感謝申し上げます。
 また、本日は公務ご多用の中、岡山県教育庁教職員課参事 大重義法様、岡山市教育委員会教育長 菅野和良様、岡山県小学校長会会長 安井正郎様、岡山県中学校長会会長 梶原敏様には、来賓としてご臨席を賜りましたことに、心より厚く御礼申し上げます。
 さて、全国公立学校教頭会の29年度からの3年間は第11期統一研究主題として、「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」と設定されました。ある学者からは、今私たちが教えている子どもたちが社会参画する頃には、「約47%の仕事が自動化される可能性が高い」、とか「子どもたちの約65%は、今は存在しない職業に就く」と指摘されています。私たちの20年前のことを思い起こせば、これらのことは、十分現実性を帯びた指摘として考えられます。このような先行きが不透明で、変化が激しいこれからの社会を生きる子どもたちに求められることは、他者に共感できる感性や思いやりを持って多様性を認めて受けいれることや、他者と協働しながら、学んだことを生かして新しいものを生み出そうとする意欲といった「豊かな人間性と創造性」です。さらに「未来を拓く」という言葉は、子どもたちが社会人となって生きる時代の社会情勢の中で、予測できないような困難なことにぶつかっても諦めず乗り切ろうとする志を意味しています。伝統や文化を大切にし、自立した人間として未来を切り拓いていく資質や能力を持った子どもたちを育まなければなりません。
 そのためには、2020年度からの新学習指導要領の目指すべき姿に示されるように、学ぶことと社会のつながりを意識し、「何を教えるか」という知識の質や量の改善はもとより、「どのように学ぶか」という主体的・対話的な学びの質や深まりも求めていかなければなりません。さらに学びの成果として「どのような力が身についたか」ということについても検証しながら教育活動を進めていくことが大切であると考えています。
 私たちは、学校運営において副校長・教頭としての多岐にわたる関わりを大切にし、日々多くの職務に取り組んでいます。特に副校長・教頭としてその組織にどう関わったかという関わり方について、私たちは職務遂行能力を高めていく必要があると考えます。チーム学校をどう組織し、チームとしての力で、「人づくりの場」をいかに作っていくかは、我々の本丸と言ってよい職務であると考えます。そのためには、学校だけでなく、保護者も地域も地域の機関も繋がった「チーム学校」を組織できるように、副校長・教頭が中心になって普段から取り組んでいきたいと考えています。
 ミドルリーダーや次の管理職の育成も、私たちの大きな課題の一つです。教職員の年齢構成が非常に偏り、学年や学校を見渡せる経験を積んだ教師から経験の浅い教師へのバトンをつなげられるよう、管理職としてコーディネートしていく力も求められています。
 喫緊の課題としては、教職員の適正な勤務時間の管理などが挙げられます。やるべきこと、やりたいことが多くある教職員の時間管理をどう進めていくのかを、他校の副校長・教頭とも連携して情報を共有し、各校の実情に合った形で早い時期に実施できればと考えています。
 このように、私たちの職務は多種多様にありますが、管理職だからこそ、チーム学校の多くの人との協働の活動を楽しむゆとりを持って職務に励んで頂けたらと思っています。また、岡山県教頭会の592名の情熱と知恵を結集し、「チーム岡山県教頭会」として、子どもたちの教育に関わっていきたいと考えています。
 午後の研修会では、デビッド・マシューズ氏から、「Experience is the best teacher」と題したご講演をいただきます。マシューズ氏はアレンジャー兼ピアニストとして活躍されています。50年以上にわたって、フランクシナトラやポール・マッカートニーなど世界の名だたるアーティストの楽曲の作編曲を担当されました。またマシューズ氏は大の親日家としても知られ、ニューヨークのベルリッツで習っていた日本語は本格的です。講演は日本語で行われますので、どうそ安心して講演を楽しんでください。このように世界的に活躍されている方にもかかわらず、ここ岡山で行われる県教頭会定期総会でのご講演をお願いしたところ、快くお引き受けくださいましたことに心から感謝申し上げます。
 また、11月に津山で行われる県教頭会の研修大会では、2000年にノーベル化学賞を受賞された白川英樹博士のご講演を予定しています。29年度は世界的に活躍されている方の貴重な体験に触れる場を設けたいと考えて、講師をお願いしました。私たち副校長・教頭も世界的な視野に触れ、子どもたちの未来を見据えて教育に関わっていきたいと思っています。
 さて、ここで悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。先月、私たちの仲間である浅口市立寄島中学校の教頭先生として在職されていました山室哲朗先生が現職のまま他界されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
 最後になりましたが、本日の岡山県教頭会定期総会開催のために、準備の段階から本日の運営まで、岡山市小中学校教頭会の皆様をはじめ、関係者の皆様には大変お世話になりました。また、県教頭会の役員の皆様、県教頭会の会員の皆様、そして事務局の皆様の「チーム岡山県教頭会」としての支えを頂きながら、会長として一年間よりよい運営ができるように、役員の先生方と力を合わせ活動してきました。少しでも皆様のお役に立てていたなら幸いです。ここに心から感謝申し上げて、開会のあいさつとさせていただきます。それでは本日は一日よろしくお願いいたします。