岡山市立竜操中学校
藤 井 重 信
1 本校の概要
 本校はJR岡山駅の東方,岡山市中心部に近い岡山市中区赤田に位置します。学区は,北に竜之口連峰,南に操山山系を望み,古代は備前の国の中心として栄えた地域です。岡山市内の中心部を流れる岡山県三大河川の一つである旭川から分かれた百間川が学区南部を流れ,その河川敷など学区内に数多くの遺跡が眠っています。学区内には岡山市立幡多小学校,岡山市立財田小学校,岡山市立竜之口小学校があり,それらの小学校から毎年多くの新入生を迎えています。本年度も生徒数961名を数え,岡山県内有数の大規模校となっています。
 平成30年度から岡山市地域協働学校の指定を受け,学校運営協議会・中学校区連絡会を設置し,保護者,地域住民,関係機関等との連携・協力を一層深めた教育活動を推進しています。
 
2 校訓と学校教育目標

「人権尊重 自主自立」   高い人権意識をもち,主体的に学び・行動する生徒の育成

 
3 目指す生徒像
(1)思いやりの心や規範意識を大切にする生徒
(2)自他の夢の実現に向けて協力し合う生徒
(3)自ら考え,正しく判断して行動する生徒
(4)よりよい自分をめざし,努力し続ける生徒

4 特色のある取組   
(1)私たちが創り上げる平和を考える日
 例年,5月に行っていた2年生の広島研修は,残念ながら中止となってしまいました。しかし,今まで学習してきた平和学習の集大成として,7月3日に「私たちが創り上げる平和を考える日」を設定し,さまざまな面から平和についての知識や考えを深めました。具体的には,DVD視聴,岡山市内在住の被爆者の方の講話,平和集会,広島原爆資料館からお借りした資料パネルや「しおり」を使っての学習,平和新聞の発表などです。どの活動も,「私たちが創り上げる」のことばに代表されるように,実行委員の生徒が主体となって進行や運営を行いました。自分たちで考える場面を多く設定することにより,「平和な世界を自分たちで築きたい」という思いを一層強くしました。

(2)地域と連携した活動
 竜操中学校には,学校支援や生徒への応援活動を進めるため,地域の有志やPTAのOBの方々により,「竜操地域学校応援団」が結成されています。今年で,11年目を迎え,毎月の定例会で情報交換を行いながら,13名の方が竜操中学校のために力を注いでくださっています。主な活動は,応援団の方々が所有する竜操農園での田植え(1年生),稲刈り(2年生),受験の応援(3年生)などです。今年は,田植えはできませんでしたが,11月4日(水)に稲刈りを予定しています。ここで収穫したお米は,成人の日に,応援団の方々と3年生有志で,龍之口八幡宮へ奉納し,祈願米として,私立1期入試前日に3年生に送られています。