接近警戒ステム=猿人善快=におけるITの活用

鳥獣被害対策の広域連携への取り組み
国の予算を見ても、広域連携の重要さを見て取ることが出来ます
ところが実態はというと、行政の壁があるのでしょうか、あまりこの動きが見られません
地域をまたいだ対策を進める人材(専門家)がいないと言うことかも知れません
そこで民間の取り組みとして、クラウド・サービスを立ち上げました
携帯電話網を利用したMail通知を利用される方が増えてきたという背景もあります
今風のIT活用・・・です

DEMOサイトをご用意しました
本サーバー・システムのご利用について
通信費/パケット料は利用者ご負担になりますが、システムのご利用は無償で考えています(サーバーに残るデータは当社に帰属ということで)
基本的な考え方は、原始的な定点観測の考え方です
接近を検知し被害防止に努めると言う考え方もあれば、深山に暮らしている彼らを見守ろうという考えもあります
その両方(保護と被害対策の両立)について、広域に対応できる仕組み、これぞITというものをご用意しました
センサ部(検知部)である「猿人善快」と、リアルタイムに状況を伝えるメール通知システム、検知履歴を地図載せしWEBで活用できるサービスの一式をご提供いたします
生データの開示は問題がある、今後GPSの普及など進むとこういう問題も生じるでしょう
この場合、公開は警戒地域情報(サルであれば、夕方の居場所から翌朝の出没が予知されるエリアを現す)とするなど工夫は色々考えられます



※DEMOに選んだ地域はこちらの勝手です

地図の例(DEMOページはデフォルトは写真です)

DEMOページ
http://www.seidensha-ltd.co.jp/~enjin_demo/
認証ID:enjin  認証用パスワード:demo5050
このような専用ページをご用意します
パンフレット  独自に導入をお考えの方には「猿人善快ASP for Personal」をご用意
クラウド・サービス 当社でサーバーを用意していますので、ユーザーさまにはインターネットに接続できるPCと携帯電話だけで必要な情報を得て活用いただけます
サーバーの用意や、面倒なSPAM、ポートスキャン対策など不要です
もちろんWEBアクセスには、ユーザーごとに鍵がかかります(User,PassWord)
Mail通知 検知情報(リアルタイム情報)をMailにて通知します
通知先に数の制限はありません
受信システム(猿人善快)の死活管理も行います
WEB 検知情報の履歴から地図上で接近情報や動きを見ることが出来ます
検知側の整備が進めば(「猿人善快」の設置が進めば)、群れごとの行動パターンを目で確認できるようになります
お天気のようなパラパラ漫画風の表示も考えられますし、サルの場合夕方の居場所が分かれば、翌朝の出没場所の予測も可能になります
ダウンロード 検知情報(リアルタイム・履歴)をブラウザでダウンロードできます
  
  ※今後、GPS搭載テレメトリ発信器の登場で、
      1.現状では検知サークルが点になります
      2.動きの履歴も詳細に管理できる可能性があります
2012.05.28
生活圏の棲み分け(住み分け)の促進手段に
 ここでご紹介している被害対策についての結論は、彼らが行きたいと思わない、すなわち地域を彼らにとって魅力の無いところ、もっと言えば行きたくないところにしてしまえば良いということです
 野生動物とヒトとの生活圏の棲み分け(住み分け)をどうやって実現するのかが、鍵となります

 地球温暖化/暖冬により、体力のない「子ども」「お年寄り」が厳しい冬を越せない・・・ということが無くなった点もあるでしょうが、ヒトの食料を得たがために、野生の数が増えた・・・これが実体です
 ヒトの食料は、野生動物にとっては非常に高カロリーなもので、効率よくエネルギーを得ることが出来ます
 結果、移動範囲も大きくなるし、育ちも良くなりますから、若年から妊娠するし、毎年出産するものもでてくる・・・数が増えれば、より多くのエネルギーが必要になる
 ヒトの立場から言えば、個体は増加するばかりで、被害は増えるばかり・・・です
 少々の捕獲では被害は減りませんし、全滅させることも出来ません(して良いことでもありません)

 棲み分け(住み分け)がきちんと出来れば、その生活圏で得られるエネルギー分しか生存できませんから、結果として一定数から大きく増えることはありません
 すなわち、平成になる前の昔?に戻すことができます
 このことは、見方を変えると野生の保護です
 彼らの生活圏を守ることを、すなわち自然破壊をするようなことをヒトが行わなければ、彼らの生活圏はきちんと守られ、その生活圏の中で暮らせるだけの数が生息すると言う自然の摂理にかなった野生の保護につながります
 この姿こそが、本来の棲み分けでしょう
 ヒトと野生との自然な関わりです
 接近警戒システム=猿人善快=の基本となっている特許の請求項にも、この被害対策と野生動物の保護という、従来相反すると思われていたことを両立できる仕組みということが書かれています(特許第4070747号 鳥獣類接近警戒システム)

ITの役割について
昨今、ITの活用と言うことで、便利なことが増えました
機械化(自動化)が当たり前で、人が関わらなくても出来ることが増えてきました
では、猿害対策におけるITの活用とはどのようなことを言うのでしょうか?
サルたちの出没を自分で検知して追い払いをしてくれる・・・IT化が進むことで、そんな完璧な対応が期待できるでしょうか?
よく言われることですが、鳥獣被害対策に、完璧な対応策はありません
これはIT化、機械化に頼ろうとする場合についても同じことが言えるでしょう
すなわち野生の生きる力に対して、そうそうこれに勝る力はないと言うことです
生きる力があるからこそ、現在の地球上に生き残っていることに他なりません
我々ヒトも、野生動物も同じです
では、どういったシーンでITの役割があるのでしょうか
サルと、チンパンジー・ゴリラとの違い
ヒトとサルの違いの前に、この違いから
まず、サルには、洞察力がありません(きっと!)
すなわち、こんな景色ならそこにご馳走がある・・・と言う判断はないと言うことです
じゃあ、なぜ人里に現れるのか
過去に、そこでオイシイ経験をした、それも一度や二度ではない・・・ということです
高い学習能力が支えていることです
チンパンジー・ゴリラには、洞察力があると言われています(より、ヒトに近い)
チンパンジー・ゴリラと、ヒトとの違い
一言で表せば、情報の共有能力の有無です
私には、ジイチャと呼んでくれる1歳9ヶ月の孫がいます
彼の行動を見ているとよく分かりますが、やたらと指差し行動をします
言葉によるコミュニケーションは、まだまだ・・・母親の通訳に頼ることも!?
言葉では伝わらなくても、ここに座ろう、これで遊ぼう、これを食べよう、この袋を開けて、あっちに行こう・・・etc 自分の思うことを一緒にしよう、一緒にしてちょうだい・・・の意思表示を指差しによって行います
また、ぬいぐるみと自分の目を指差して、メメ! 牛乳パックにプリントしてある絵を指差してモウモウ! 等々説明してくれます
意志が通じると、すなわち情報が共有できると、非常に嬉しそうな態度を取ります
これら指差し行動は、全て相手と情報の共有を図ろうとしているものです
この指差し行動は、彼らにはありません
もちろん、サルにもありません
どういうことかと言えば、自分の経験でしか判断できない、他の「もの」の経験を、自分の経験と同じように取り込んで活かすという共有能力がないということです
他のヒト、過去のヒトの経験を自分のこととして活かすことが出来るのはヒトだけ
猿害が発生
  地域を彼らのエサ場にした
気がつかなかったという過去の反省を含め、これがひとつの結論です
誰も、そうしようとしたヒトはいないと思いますが、結果としてエサ場を提供したことに違いはありません
被害に遭わないためには、地域を彼らのエサ場にしないこと
これが一番の予防策であり、被害対策です
このための手段として、決定打はない・・・先にお書きしました
ひとつだけで済む完璧な対応策というものは無く、色々な状況に合わせて手を打つ対応が必要になります
この「色々な対応」に関しましては、後述のように勉強会・研修会が必要(重要)になります
生活圏の棲み分け(住み分け)
  地域をエサ場にしない取り組みは、既に行政を中心に研修会など開催され、具体的な取り組みが始まっていますので、ここでは触れません
ここでは、彼らの接近の予知、ということに特化します
1.接近が予知できれば先回りが出来ます
 すなわち彼らが集落、あるいは圃場に近づこうとしたときには、いつもそこにヒトの姿がある・・・というシーンが演出できるということです
 これはお年寄りであっても、犬でも連れた単なる散歩でも構いません
 そこにいらっしゃる出来るだけ多くの方の協力を得て、ヒトの姿を彼らに見せつけます
2.いつそこに行ってもヒトの姿がある
 このように彼らに思いこませる行動を取ります
 すなわちそこはヒトの生活圏であって、自分たちの生活圏ではないということを学習させます
 結果、被害は発生しない・・・です。
 予知できることで、常に警戒する必要はないということです
 その替わり、接近警報が出たとき(接近が予知できたとき)には、必ずヒトがでることが求められます
情報の共有による対策こそが、獣害対策の基本
  相手が、いかに学習能力に優れているサルであっても、間違いなく勝つことが出来るのは、ヒトの持つ共有能力
これは相手がチンパンジー・ゴリラでもOKでしょう(先にご説明しました)
個人の経験の範囲だけ、あるいは特定の方々だけで頑張って対応を取っても、言い方はキツイですが、彼らと同じ行動パターンです
と言うことは、勝負は五分五分・・・
自然の中で、生きるための能力で競争すれば、きっとヒトの負け
彼らに勝つためには、彼らにない能力で勝負するのがきっと一番有効で、それは何かと問われれば・・・そう、互いの情報共有能力です

予防の具体的作戦
 1.地域をエサ場にしない取り組みを地域全体で行う
   まず勉強です
   してはいけないこと、しなくてはいけないことを地域住民全員で理解し、実行すること
 2.ヒトの生活圏であることを効率的に見せつける
   ここは、接近警戒システムの出番です
   昨今の状況から、常に外に出るヒトの営みは期待できません
   彼らが近づいたときだけ、確実に、効率的にヒトの姿を見せつけることを行うために、
   この接近警戒システムにより、そのタイミングをお知らせします

 いずれも地域住民の情報共有によってこそ出来る対応です
   (ヒトにしかできない対応策です!)
 そのためにも、特定の方の参加ではなく、お子さんからお年寄りまで、そこに住む住民オール参加での研修会・勉強会の開催が必要(重要)です
情報の共有手段としてIT
  まずセンサとして、どのくらいの勢力の群れが、今何処にいて、どの方向に向かって移動しているか
その情報を彼らの行動域に関わる地域の方に伝える
情報を目にした人は、自身の行動を決めます
 1.こちらに向かってきているなら、散歩ほか見回り(追い払い)の準備を
 2.離れているなら安心して他のことを
気象台の発表する台風情報と、その情報活用と何ら変わりません
(台風が来ているからって、気象台・気象庁に何とかしてくれって電話する人はいません 自身の判断で自身が行動します)
まず、この気象台の役目を、=猿人善快=が担います

ここからがITの出番です
位置情報、接近情報を整理して必要な方、地域に伝えることを効率よく人手をかけずに行う
 1.Mail通知
 2.Web化
 3.データベース化(彼らの行動の把握)
等々、ITが得意とする分野です

=猿人善快=には、これらの目的に対応したエンジンを用意しました(2009.02)
過去に導入いただいた方にも、簡単にこの機能追加ができるよう考慮しています(今回作成した新『エンジン』の単体でのご提供をいたします)

猿人善快ASP for Perdonal
 ASPサービスを自身の手で運用・・・
 地域に1システムをと言う、通常のインターネット環境にあるPCを使用したシステムをご用意しました(2009.12)

■告知システムとの連携
 最近(2009年末)になって、FTTHを利用した『告知システム』との連携についての照会が、自治体あるいはシステムメーカーさんの方からはいることが増えてきました
『サル接近・・・』コンテンツのひとつになる日も近いかも知れません

■クラウド・サービス
 2012.05 運用をスタートしました

 できればですが、まだ被害が多く発生していないタイミングで、接近警戒システム=猿人善快=を活用していただくと、多くの労力をかけることなく地域を獣害から守ることができます
 彼らの接近を知ったときだけ、単純にヒトの姿を見せつけるだけで、すなわち見回り(散歩)程度の行動で、十分な効果が得られると言うことです
 エサにありつく前に、まず近づかないわけですから、そこに何があるかは彼らには分かりません
 ヒトに出会いたくない・・・それだけです
 そこは自分たちの行くところ(生活圏)ではない、ヒトの生活圏だと学習してもらいます
 一般に言う「追い払い行動」は、必要としません

 ところが、一般には多くの被害が発生してからの対応です
 こうなると、一度地域をエサ場にしたあとからの対応と言うことですから、地域をエサ場にしない対応について、基本から取り組まないといけません
 合わせて、接近を予知しての対応です
 この場合は、追い払い行動が必要です
 そこに行きたいと彼らは強く思って来ているわけですから、それなりにパワーを使って力ずくの対応が必要になります

 くれぐれも大津E群のように、彼らを地域に定住させてはいけません
 定住した彼らも不幸な最後を向かえました
  
 ITの部分に頼らなくても接近警戒システム=猿人善快=はOK、ちゃんと機能・活躍します
 人が代わりをする・・・情報の整理や連絡網をきちんと整備することで、単なるセンサとしてご利用いただくことが出来ます
 ITを活用すると、この情報の扱いについて、機械化、自動化が可能になります

 くどいですが、直接の獣害対策は、ヒトの作業・・・彼らとの接点部分はヒトの出番です
 地域を守るのは地域にお住まいの方々自身です
 この地域をエサ場にしない活動、予知による予防活動については、機械化、自動化は出来ません
 自動化が出来るのは、
  1.彼ら接近を知らせる警戒システム(センサ/テレメトリ発信器の活用)
  2.警戒システムが得た情報の発信、活用(ネットワーク構築/活用)
 この部分です
 追い払いや、地域をエサ場にしない取り組みは、ここで言うまでもなく自動化は出来ません
 キツイ表現かも知れませんが、出来ないことを努力しても、それは無駄というものです
 地域に住む誰にでも出来ること(対策)を、継続してやり続けること、このことが獣害被害対策の重要なポイントです
 効果のない対策はない!と肝に銘じて、日々対応する(対応に気をつける)・・・です

 実は、ここにお書きしている内容が、私どもにお呼びがあったときにやらせていただいている研修内容(趣旨)そのものです
 最近では、生活圏の棲み分けと言うことが一般的に対策として語られるようになってきましたので、その具体的方法などについては、こちらからお話しすることは減りました
 代わりに?データを示して彼らの動きというか反応をお話ししています

 研修活動への参加・・・社内では、布教活動と呼ばれております!?
    
■獣害対策研修
 NPO法人 わいるど・るーつ(旧称:獣害対策支援センター 山梨県早川町)のほうで、対策支援の一環で、宿泊研修などもなさっていました
 その後、南アルプス市にお引っ越しをなさって、新たなNPO法人を立ち上げて、積極的な活動を展開されています
 NPO法人『甲斐けもの社中』 山本圭介さん yamamoto@kai-kemono.org へお問い合わせ下さい
 最近、理事長に就任されたようです(2016.06)
 Webサイトは、http://kai-kemono.org. です
=猿人善快=紹介のTOPページ


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