中山間地域近辺に住む者の目から見た地域の活性化
猿害対策 あるいは再現性の高い(ロスの少ない)農業への取り組みなどで、中山間地域にお住まいの方々・農業に従事される方々に接する機会が多いことから思うこと
 地域の活性化、中山間地域の再生等々、言葉で耳にする機会は増えてきました
 ・老齢化により耕作地・森林が守れない
 ・若者の流出
 一方では、
 ・景気後退による若者の失業
 ・安心安全な食料品の自給(加工食品に頼るため、諸処問題が生じた)
 
 産業構造から見ても一次産業・・・数字の大きい流通サービス業の三次産業に比べ古い産業というわけではありません
 基本にある産業だと言うことです(まるでデジタルとアナログのアナログ技術みたい!)
 食べ物(エネルギー!)を確保して人が生活し、生産加工し、そして流通・サービスに展開です
       一次産業       →       二次産業    →     三次産業
 何事も様子がおかしくなれば、まず基本に立ち返ってことを見る・考えることが重要です
 まさに今の世の中は、この状況下にあると思います
 日本人の生活基盤 日本の食の実体など、いろんな角度から農業というものを考えてみましょう
 例によって?まとまりのない、それも業界素人の意見ですがご容赦下さい(素人だから言えること!)
     
農業は、中山間地域に住むお年寄りにとっての生き甲斐
  ■百姓
もしかしたら自給自足の生活手段だったのかも知れません
ですが、規則正しい生活、植物という生き物を相手に育てるという目的、これらこそ健康的な暮らしを行うもっとも重要な要素です
・目的があって、そこにやりがいがある
・自分の役割があって生き甲斐がある
この部分を取り上げて、あなたはお歳だからなにもしなくて良いのよ・・・これがお年寄りに対する優しさではありません
家族と同居の老人が、独居老人より孤独感を強く持っているという調査結果もあるようです(いわゆるイジメに近いものがある、ということです)
■鳥獣被害
これら被害により、耕作意欲を無くすることが、一気に老化を進めることにつながる現実があります
つい今の今まで、元気に田畑に出ていた人が、施設の人になってしまう・・・です
目標を無くすことが、あるいは回りから存在を認めてもらえなくなること(自分の役割を無くすこと)が、いかに人の生き甲斐を無くすことかということがよく分かる実体です
■社会保障
老健施設を作って若者の就業先を作るという考え方も良いでしょう
でもこれだけでは片手落ちです
地域を守ると言うことのカバーは、ここでは全く考えられておりません
地域を守るためには、お年寄りに活躍の場を作ることが必要です
この中から地域・生活に根ざした知恵を受け継ぐこともできます
お年寄りの知恵こそ、自給自足の知恵・・・2000年以上、せまい島国日本をゴミの山にすることなく歴史を刻んできた日本人のDNAです
お年寄りの活躍の場を無くすだけの老人対策は、知恵ある暮らし(今で言う地球に優しい暮らし)が出来る日本人のDNAを無くします
また人生の目標は、きっと自分の役割を持ち続けることにあります
■農業
もっとビジネスライクな考え方が必要なんだと思います
産業のひとつとして考える必要があります
百姓とは一線を引いて考えないといけないことのように思われます
     
  猿害対策により耕作放棄がなくなる、生き甲斐を無くさずに済むように
野猿接近警戒システム=猿人善快=紹介のTOPページ

若者にとっての農業
  ■常に、耕作地の傍にいなくてはいけない
これが一番のネックのように思われます
いかにインターネットの時代とはいえ、子どもの通学、日々の生活など考えた場合、やはり暮らしの中心は街に置きたいと考えるのは、当然のことと思います
そこで考えるのは通いの農業です
圃場に通う農業・・・サラリーマンと同じです
あとは、月給宜しく毎月一定の収入が得られる方策を抱き合わせれば・・・当然サイクルの短い野菜中心の栽培になろうかと思います
日々の育成についての管理で、出来ることは機械化・・・状況の把握をきちんと出来る仕組みを構築しておけば良いわけで、全てを自動化するようなことを考えることもないと思います
■自動化
もちろん、コストをかけずに農業現場を自動化できるならそれは目標にしても良いと思いますが、基本はいかにコストをかけずに良い結果を得る、それも安定的に・・・です
高付加価値路線は、景気に左右されます
普段に消費されるもので、良いものを安定に出荷できることを目標にするのが一番です
これだけコストをかけるから、この金額で売れるものを作らなくては・・・というのは本末転倒の論理だと考えます
■産業として考える
どう考えても償却できないようなトラクタやコンバイン、それを収納する倉庫
農家で良く目にする事実・・・これは趣味、いえ道楽の世界でしょう
ビジネスとして、飯を食う手段として農業に取り組む訳ですから、自分で周囲(農業以外!)の様子を勉強して、目標を定め、一歩踏み出すパワーが必要です
農業も立派な製造業です
お客さまニーズを汲み取り、それに見合った作物作り、そして販売 
作物づくりだけでなく、マーケティングからお金の回収まで、自分で一通りやってやるぞ、という元気が必要です
新たに取り組む人にとっては、農業だってベンチャー・ビジネスです
     
  遠隔農業を目指した=Beeeシリーズ=紹介のTOPページ

=自給率=からみた農業
  ■自給率
30%台・・・当然と言えばそうでしょう
スーパーなどの食料品売り場に立てば実感できます
お買い求めの方も(自身を含め!)、加工食品に手を出す方がほとんどです
輸入に頼る イコール 加工食品に頼ることになります
卵が先か、鶏が先か・・・みたいなお話しになりそうです
■地球温暖化問題
まだ農業分野では大きな声になってはいないようですが、ハウスの加温とか酪農では牛のゲップなど地球温暖化にかなり働きかけている要素があります
また生産コストに対して、流通コストの比率が高いように見受けられます
ものを移動させれば、そこでは必ずエネルギーが使用される・・・です
■地産地消
ものを移動させない・・・に、つながる考えだと思っていました
・その地域で生産されるものをその地域で消費する
・身近な生産現場を消費者が知る機会作りにつながる
・消費者が生産地を訪れることで、経済が動く
  飲食+買い物  生鮮品の加工、販売と就業先が出来る
このような展開になると、地域に生じるメリットは大きいと思っていましたが、どうも世の中の進み方は違うようです(政治家さん、流通業者さんの思いが違うのかな!?)
=流通=からみた農業
  ■収入の安定からみるとJA、市場というルート
最低の目処は立つ・・・です(作ったものは換金できる)
が、価格は自分では付けられません
また、途中の流通経費を強制的に差し引かれた金額が手取り収入です
これでは安定な所得、ビジネスとは言えない・・・若者が就業しない原因のひとつでしょう
良いものを作っても量の中に入ってしまえば、良いものと認められない
結果、見た目を揃えて、量を生産することが一番良いことで、これを目標にする
本当にオイシイもの、素材の味がするものではないものが商品になることが考えられます
■子どもたちの野菜嫌い
もしかしたらDNAの中に本物を知っている情報がある!?
本物ではないものは、おいしくない → 嫌い  もしかしたらこんな図式になっているのではないかと昨今思う次第です
有機栽培の野菜はスジっぽくないし、旨い(甘い)・・・事務所の傍で母親が自給自足(今や、一ちゃん農業)をしていますが、そこで取れる野菜は、スーパーにある市売品とは一線を画します
■生産直売
ブランド化された朝市もあります
また、昨今のことでインターネットを通じたビジネスも一般的になってきました
良いものを作って、それを良いものとして買っていただけるお客さまに消費していただきたい、現在農業をやっていらっしゃる若者(60歳未満!)たちの思いは、ここにあるようです
世代交代が出来たところの2代目からは、必ずこの話が出てきます

生産者の顔が見える農業
  ■昔を思い出してください
八百屋さんでも魚屋さんでも、常に売り手の顔が見える関係で、ものの売り買いがなされてきました
何でも新聞紙に包んでもらってましたね、レジは天井から吊された篭!?
このような中で、昨今生じているような食品の安全に関わるような、また偽装のような問題は生じることはありませんでした
相手の顔が見えない商売が当たり前になった昨今、それを良いことに悪事を働く輩が出てきたということでしょう
■今やインターネットの時代
生産者にとって、これだけありがたい時代はありません
自分たちの日々やっている仕事を公開することが簡単にできると言うことです
こうやって育てたものが、今まさにあなたが食しようとしている・・・
トレーサビリティそのものでもあります
売り手が安心を付加する、言わば百貨店ビジネスモデルから、生産者が直接安心を付加する新しいビジネスモデルが構築できるということです
流通に主導権を奪われている現状から抜け出す、すなわち生産者の顔が主役のビジネスへの転換が図れるチャンス到来と見て良いのではないでしょうか


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