8/25//2001 吉備雑感日記  記事
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羊毛化学研究会夏期セミナー

住まいする吉備高原都市、今日は「吉備高原夏祭り」当日。一般には、「吉備高原花火」として知られていますね。
 吉備高原都市にはいろいろな専門をもたれた方がお住みです。昨年に続き本年も「羊毛化学研究会」の夏期セミナーに参加(専門外ですので・・・拝聴させていただくだけですが・・)させていただきました。

場所 吉備高原 自然区 ロッヂ(キャンログ・ティートン)
                    中村 良治さん

プロジェクタを使っての講義の様子。
■ プロジェクタを使っての講義の様子。
 ■ まず最初は、
◆<白い食べ物「モンゴルの乳製品」と乳酸菌>について
 講師は、岡山大学農学部の 宮本 拓 教授でした。

続いて
◆<羊毛の構造と快適性>について
 講師は、日本毛織(株)、技術研究所の 長澤 則夫 所長でした。

 昨年、<乳酸菌発酵と健康>についてのお話を、同セミナーで広田耕治さんよりお聞きしており、乳酸菌の働きが人間の健康においてどのように働くか?また現在のテクノロジについて興味深くお聞きすることが出来ました。

また、モンゴル、アフリカケニアの乳製品紹介。乳製品の紀元がメソポタミアなど大変、楽しく拝聴させていただきました。

 続いての「羊毛について」は、私の関わる日本画とも関係します。実は、日本画、東洋画の用材、「筆・刷毛」の素材として羊毛は大変ポピュラーなものであり、<水>を使う絵画、大きく言えば人間との関わりを感じさせる素材なのです。

コチニールとネクタイ
■ コチニールとネクタイ
 ■ セミナーに参加されていた 鳥取大学名誉教授 中島路可 さんが参考資料としてお持ちになっていたネクタイですが、とても素晴らしい発色をしています。聞けば、日本画の絵の具の一つ、「コチニール」を使って染め上げたものだとか。カイガラムシの色素を使った染料なのですが、日本画の絵の具としても古来より重要な素材です。

筆・刷毛
■ 筆・刷毛
 ■ 日本画で用いる「筆・刷毛」の参考写真ですが、この白い毛の部分が羊毛を用いているのです。

それぞれの描法によって、また作業によって使い分けるのですが、その水との親和性の良さについて科学的なメカニズムをお聞きすることができ、古来の方々の知恵の凄さを改めて感じた次第です。

詳細は、材料技法の項で触れたいと思っています。

講座は、羊毛の構造解明など、研究が思いの外、新しい事を知ることができたり、また羊毛と水の親和性・関係など大変興味深くおもしろかったです。

流石?専門家の方々の集まり、繰り広げられた質疑応答なども門外漢として楽しめました。

花火を眺める。
■ 花火を眺める。
 ■ ・・・そして今日は、「吉備高原夏祭り」(花火)です。懇親会もあり、サンプル?乳製品の試食もあったりともりだくさんだったようです。(私は、途中で失礼しましたが・・)

住区から眺める山越えの花火もいいものですよ。

 


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