11/6//2007 吉備雑感日記  
霧中アトリエ 森山知己のホームページ|■語句・項目検索


得たもの失ったもの

今月は落ち着くかも?と思っていたのもつかの間、いつのまにか予定表の白い部分が少なくなって、こんなはずではなかったのにと、思うばかりの今日この頃。なんだか落ち着かない日々が続いています。
天神山文化プラザでの「アートの今・岡山2007」が開催中です。
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/image/newi/2007/101502/index.html

広い空間で『水の記憶』群青のシリーズを展示してもらっています。見てくださった方々になにかしら興味を持っていただけたら嬉しいのですが・・・。
 

通称、天プラでの『水の記憶』展示の様子※画像はクリックすると少しだけ大きく表示されます。
■ 通称、天プラでの『水の記憶』展示の様子
※画像はクリックすると少しだけ大きく表示されます。
 

■ 今回は約50号サイズのパネル作品二枚と二曲の屏風を出品しています。全て絹に群青と胡粉で描いています。

描くこと、表具・額縁制作も含め共同作業。
額縁の着いた作品にはアクリルが入っており、絵肌を見てもらいにくいのは少々残念なところですが、屏風は直接見ることが可能です。


奥はポール・コールさんの写真作品です。和紙にインクジェットプリンターで制作されています。
■ 奥はポール・コールさんの写真作品です。和紙にインクジェットプリンターで制作されています。
 

■ 制作に用いている絹は、もちろん蚕の糸から作られています。また、青い色の絵の具は、群青と呼ばれ、自然の鉱物を細かく砕いたものです。白色は胡粉、貝殻から作られています。それらをお互いくっつける接着剤は、膠(牛の皮などを煮て作る)です。全て天然の素材を巧妙に加工しています。
それぞれ何百年もの昔から世界で使われ続けてきた素材ですが、この日本の国と出会い、この国の自然に応じた変化をしてきたように思います。


岡山城月見櫓の特別公開
■ 岡山城月見櫓の特別公開
 

■ 和と洋、明治維新の頃、それは決まったのだとか・・・。

西洋を、否応なく意識せざるおえなくなった時、それまでにすでにこの国にあったものは「和」とし、それ以外を「洋」としたのだとか・・・。

中国、それ以外の国からの文物、思想もすでにこの時、この国にあった物は、「和」の一部となったのです。

外の国の物を取り入れることに長けた先人達、その時々で何かしらを手に入れ、そして何かしらを失ってきたのだと思います。
はたして「和」とは、いまどきどんな姿なのでしょう。


櫓の上よりの眺め月見と言う名前がまずいいですね。手すりから乗り出して見ることも可能ですが、当然、危険なことはしてはいけません。
■ 櫓の上よりの眺め
月見と言う名前がまずいいですね。手すりから乗り出して見ることも可能ですが、当然、危険なことはしてはいけません。
 

■ ふと、「得たもの・失ったもの」というキーワードで自分のこれまでの時々を振り返ってみようと試みましたが、すぐに止めました。

それぞれ、失っているのかそれとも得ているのか、日常のちょっとしたことであってもそれほど簡単な話ではないということが若いときよりも今なら少しはわかるような気がするのです。


著者 岩根宏行どうもどうも!アンクル岩根です。
■ 著者 岩根宏行
どうもどうも!アンクル岩根です。
 

■ ※RSKのプロデューサー岩根宏行さんが本を出版されました。
私も応援していただいてます。感謝!感謝!>本のご紹介まで

 


Copyright (C) tomoki All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。< kibicity-記事発信支援システム>