2013年 ブッポウソウ保護活動の動き 
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丸山 健司
  吉備中央町におけるブッポウソウ保護活動は、町の積極的な協力もあり、より一層県内外の方々に知れ渡り大きな関心をいただけるようになりました。
 そのような状況について報告します。
   
(1)
吉備中央町は、
 「吉備中央町に生息する希少野生動植物を保護する条例」を2012年10月に施工し、ブッポウソウとニホンメダカを希少野生物種として指定し、保護することを定めました。この条例を受け、町は積極的に保護活動をする体制を整えました。
 まず、町民へのさらなる理解を得るために、パンフレット「私たちの町にやってくるブッポウソウ」を全戸に配布しました。内容は、黒田聖子さんの研究成果を含め分かり易く解説されています。
 さらに町は七宝焼風のブッポウソウバッチを作成し販売しました。非常に好評で完売でした。
(2) 普及活動では、  吉備中央町内の小学校などで黒田聖子さん中心に観察会を開催しました。
5月17日(金) 豊野小学校 (5年生 12名)
6月3日(月) 御北小学校 (5・6年生 15名)
7月5日(金) 吉備高原小学校 (3年生 10名)
7月8日(月) 御北小学校 (5・6年生 15名)
7月11日(木) ワイバード (県外25名)
7月12日(金) 高梁市宇治小学校 (3・4年生 2名)
7月12日(金) 御北小学校 (5・6年生 15名)
7月18日(木) 豊野小学校 (5年生 12名)
7月20日(土) みちくさ小道 (NPO吉備野公房ちみち  町外11名)
7月21日(日) 国立吉備青少年自然の家 (町内6家族21名)
 この観察会などにより、小学校児童だけでなくご家族や、町内外の一般の方々にも興味を持っていただけるようになってきました。
7月13日(土) 岡山県支部主催「ブッポウソウ観察会」 (参加者63名)
(3) 新見市草間台の取り組み
 7月28日(日)に草間台エコミュージアムと土橋地区振興会がミニ観察会と勉強会を実施しました。
 草間台にブッポウソウの巣箱を設置したのは、会員の弘津聖也さんと中部正明さんです。この日、案内された弘津さんは昨年まで新見市在住でしたが、現在山口県上関町にお住まいです。今回は遠路来ていただき、草間台の観察会と勉強会、そして巣箱のお世話をされました。
(4) ブッポウソウ撮影の問題
 吉備中央町より7月23日に、「設置してある巣箱を目指し、カメラマンがよく来るが、そのマナーがとても悪いとの苦情が寄せられました。また、「たばこや空き缶のポイ捨てが多く、農作業で草刈りをしたくても車がじゃまになるなどで、巣箱を撤去して欲しい、との依頼がありました。」との連絡を受けました。これに対応し、問題の巣箱は撤去しました。
 こうした問題を起こす撮影者は極く少数と思いますが、今年吉備中央町で撮影した写真をネット上に公開している状況を検索してみました。
 実に82件(ページ)に達しています。
(2013年8月末
調査データ)
@ ブログ等でアップした撮影者 :54 人
A 撮影者内訳 : 岡山県 14人、吉備中央町 1人、大阪府 8人、兵庫県 9人、京都府 1人、滋賀県 1人、奈良県 1人、関西圏どこか 8人、愛知県 1人、神奈川県 1人、東京都 1人、埼玉県 1人、不明 7人 (以上合計54人)
B 撮影場所 : 33番 15件、横山様 14件、3番 7件、69番 5件、美原集会所 4件、6番 2件、5番 1件、98番 1件、不明  32件 (以上合計82件)
 以上、今年の状況の概要です。
     
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