昨年のパプアニューギニア(PNG)の探鳥が不完全燃焼のため、再度挑戦。 ネットで調べると、低地のキウンガ(Kiunga)の記載が多く、ここの野鳥ガイドのSamuel Kepuknai (Kiunga Nature Tours)も評判が良さそうだったので、まずここに行くことにする。後は前年訪問した高地のマウント・ハーゲン。
11月18日 ポートモレスビー→キウンガ 迎えの車が来ないので、やむなくホテルの車で空港まで送ってもらう。 万一に備え出発時間の2時間前に国内線ターミナルに行くが、空港内は人でごったがえしていて、チェックインカウンターを探しうろうろしたが無事チェックイン出来た。 チェックインラッゲジの重量は厳重に計っていたが、機内持ち込みの手荷物の重量は調べられなかった。昨年度のアイタペの飛行場では手荷物を持って体重計に乗り重さを計られた。 Daru経由でキウンガに昼前に到着。サムエルの出迎えを受け、Kiunga
Guest House にチェックイン。この宿はビジネスホテルを小汚くしたようなもので、宿泊客は出張員が多いようだ。奥地に豪州資本の銅山や最近では油田開発が始まっているので豪州からの客もちらほらしている。
道路を横切る鳥の名を教えてくれるのだが、瞬間見るだけだからさっぱり判らず、写真を写すどころではない。鳥を見るような時間帯ではなく、カンカン照りで暑い。 個人所有の地所に門を開けてもらい入る。5時半くらいだったか、サムエルが遠くの高い木を指差す、見ると Greater Bird of Paradise(オオフウチョウ)が踊っているではないか。遠くしかも逆光のため双眼鏡では尾羽の ふさふさした黄色しか見えないのが残念だった。望遠鏡だとかなり見えたが 写真はおよそ無理だった。
11月19日 キウンガ→エカメロッジ 6時半に宿を出発し船着場に向かう。港には銅の鉱石を運ぶ大型の運搬船が停泊していた。キウンガはそれらの船のための港町のようだ。
この国での最大で最長のフライ川を2時間程のぼった所が本日の目的地だ。 今日からの野鳥ガイドは2名でサムエルはドイツ人の案内に付いていた。ガイドの一人はシブ、3年前写真家嶋田忠の極楽鳥の撮影の手伝いをしたのが きっかけでこの仕事をやるようになったと言っている。もう一人はまだ三ヶ月の経験しかないそうだ。
途中から支流のエレバラ川に入る。川幅が狭くなったので鳥が見やすくなった。 ダイサギ、ササゴイ(色が少し濃い)、ヘビウ、シロハラコビトウ、 ルリミツユビカワセミなど。
午前9時前に上陸する。これが一苦労だ。なにしろ船着き場のようなものはなく、ぬかるんだ泥の上に上陸するである。川岸を上るとそこには人家があり部落のような所だった。後で判ったのだが、2人のガイドの村だった。 村を通り過ぎ、雨林に入る。ゴムを採取している木が林の中に混在している。 20分ほど歩くとトレイルにヤシの葉で作った円筒形のブラインドがあった。 これが今回の旅のハイライトになるとはこの時点では判らなかった。 森の中に向かって覗き穴があった。しばらく待っているとガイドが静かにするように言う。小生はまだこの時点でどんな鳥を待っているのか知らなかった。 息をひそめて待っていると暗い林床に色鮮やかな鳥が出現。名前も判らないまま、とにかくわくわくしながら夢中で写真を撮る。手持ちのためカメラがだんだん重くなる。早速図鑑を見る。ニワシドリとフウチョウをかけ合わせたような鳥で名はオウゴンフウチョウモドキ( Flame Bowerbird )、暗くても色は確かに黄金色だ。 ガイドが言うのに雄が若い雄にディスプレイを教えているようだとのこと。 地面にあずまやを作っていた。これを見た日本人は我々が最初だし、写真家の嶋田忠でも撮影してないから自慢出来るよ、と言う。気をよくした。 同行のKさんがデジスコで動画を撮影。デジスコだとピンは甘いが、動画だときれいに写っている。その場の全員がモニターを見ている。ひょっとしてこの鳥のディスプレイを撮影した最初の日本人になるかも知れない。 この感激と興奮は今年の6月にエクアドルのアンデス高地でイワドリ(Cock-of-the-Rock)(下記に参考写真)を撮影した時と似ている。時間も状況も同じ感じだ。 Kさん撮影の動画の一部をご覧ください。日本初、大げさに言えば世界初の公開じゃないでしょうか。 動画を拡大してご覧になると、雄のひとみが若鳥に比べて小さくなっています。 興奮のためか? 写真を見ると雄の左右のひとみの大きさが違って見える。
再び舟に乗りロッジを目指す。舟が着き川岸を登りはじめると急に大雨が降り始め、あわててロッジに駆け込んだ。このあたりの天気はまったく予想がつかないので雨具は常に持ち歩く必要がある。 エカメロッジには皆びっくりしたようだ。過去いろいろな場所に行ったが ここほどひどい所はないんじゃないかと話し合う。T夫人はトイレを見てショックを受けたらしい。 まだまだこれは序の口だった。
このロッジは日頃無人で、客がある時だけ開けるようだ。空いている部屋にベッド用のマットレスが高く積まれ、それを利用して急場のベッドメイクをしていた。高温多湿の所に何ヶ月も置かれているものを利用するのだがダニなんかは大丈夫なのか気になった。食料(と言ってもほとんど缶詰)もキウンガから舟に積んで我々と一緒に運んでいた。 夕食は缶詰を炒めたものとご飯が付いていた。このご飯が日本で食べるものと違いまことにまずい。米は付け合わせの野菜と考えられており、茹でたものをザルにとり形を作って盛り合わせているのだ。ご飯のうまみを全部捨てているようなものだ。 汗をかいていたが真っ暗闇での雨水シャワーはやめ、早々に寝る。 11 月20日 エカメロッジ周辺 朝食後夜明けから舟による探鳥開始。目的はヒヨクドリ(King Bird of Paradise)。 ガイド達はどのにいるのか判ってるらしく、その場所で上陸する。 上陸といっても泥に靴を突っ込みながらなので大変だ。ここでは長靴が必携である。小生だけがホームセンターで買った安い長靴だが、他の人は軽登山靴を泥だらけにしていた。
川岸の疎林でガイドが鳥の鳴き声を出しながら鳥を呼ぶ。この鳴き声や口笛による鳴きまねは実に見事であった。子供の時からの訓練の賜物だろう。 彼らの村では今でも鳥を捕っているようだし、村で出会った子供は弓矢を持っていた。生活がかかっているのだ。 ヒヨクドリが樹上でうろうろしているが、なかなか見えない。やっと何秒間か見ることが出来た。蛍光色のような赤い上半身に腹は真っ白。極楽鳥の仲間だ。やはり奇麗だった。写真は一度もシャッターを押すことは出来なかったのが残念。 向こう岸にジュウニセンフウチョウ(Twelve-wired Bird-of-paradise)を発見。遠すぎて色は判るが、特徴のあるワイヤーのような12本の尾羽?は確認出来なかった。 乗船し更にエレバラ川を探鳥。川を渡る鳥を見てガイドが鳥名を言うがよく判らない。図鑑をしまいっぱなしで写真が撮れた鳥だけの名をおぼえるようしているためだ。 高い木にヤシオオム(60cm)、ムネアカカンムリバト(75cm)、パプアシワコブサイチョウ(80cm)などがいた。大型の鳥だけにとにかく舟からカメラを構え撮影した。 雨は降ったりやんだり。舟に乗りながら傘をさしたりたたんだりで忙しい。 カメラもごみ袋に入れたり出したり。
ロッジに戻り昼食。雨も上がったので3時間ほどロッジ裏のトレイルでの探鳥に出る。トレイルは人が歩いてないためか落ち葉がかなり積もりぐっしょり。小生は雨林の中だと写真にならないと早々に退散したが、靴からヒルがたえず登ってくるのを指で落としながらだ。油断していると指に吸い付いて来る。爪楊枝くらいの長さで、太さはかなり色々、木綿糸から凧糸サイズまで取り揃っている。
ロッジに戻り一服していると炊事担当の男がやって来たので話をした。 名前はポール、ガイド達と同じ村の住民だ。彼の話によると村ではほとんど 仕事はなく、現金を稼ぐために採取した天然ゴム、木の実を売るとのこと。 一番驚いたのは、Cassowary(ヒクイドリ)を捕まえて、その肉を売るそうだ。ヒクイドリは全長1m半でダチョウ並み。かなり肉が取れそうだ。後でガイドに聞くと、最近はあまり取れないので犬に追わせて狩るんだと、こともなげに言っていた。野鳥保護といった概念はなく、昔から行なわれてきた風習というか彼らの生活なんだろう。 川にはワニがいて年間何人かの人が襲われるし、ヒクイドリも餌食になると言っていた。 突然彼が「モーターの音がする」と言って川の見える場所に行く。しばらくすると確かに舟が通った。手を振ると舟の人も手を振っていた。かなり離れているのに、よく見えるもんだなと感心。聞けば「あの舟はこれから11時間も川を上り、明日目的地に着くんだ」更に奥地に学校があり、なにか 物資を運んでいるらしい。夜をどこで寝るのか気になった。
午後5時にトレイルに探鳥に行ってた3人が帰って来た。めぼしい鳥はなにも出ず、Kさん一人がちらっとアカハラヤイロチョウを見たとのこと。 とにかくヒルが多く、それを取り除くのに時間がかかったそうだ。Kさんが ヒルを見つけ靴を脱いだところ、すでに血をすわれ、血がダラダラ。 皆さんかなりダニにもかまれ痒い痒いの連発、特にT夫人なんかは200カ所も。自分は長靴を履いているから大丈夫だとこの時点では思ったが、とんでもなかった。 昨夜のご飯がまずかったので、炊事担当のポールに「俺が日本流のご飯の炊き方を教えるから見とけ!!」。雨水で洗米し、薪で焚き始めた。小生実はアルミ鍋で、しかも薪で焚いた経験は皆無なのである。30分ほどで炊きあがる。鍋蓋もなく適当なもので蓋をしていたためかかなり固めのご飯が炊けた。しかたなくむすびにした。米はオーストラリアからの輸入ものだった。 暗くならないうちにシャワーを浴びようと長靴を脱いで驚いた。両足にダニに噛まれた後が一杯。自分で見るのも気持ち悪い。下着を脱ぐと体のあちこちに赤く噛まれた跡があった。ああ無情!! 長靴はなんの役も立ってなかった。雨林のトレイルだけでなくベッドでもやられたらしい。 まずい夕食の後もダニの話ばっかりだった。 11 月21日 エカメロッジ→キウンガ 早朝カバンを舟に積め込み探鳥へ。今日は色々フウチョウを探すらしい。 早々に上陸。ガイドが盛んに鳴きまねをしている。しばらくすると遠くの 木を指差す。ジュウニセンフウチョウがいた。ダンスをする木らしく、ウロウロしていたが、なにしろ遠い。プロミナーで見るのみ。 何もないような所でも人が住んでいるようで、通り過ぎながら川岸の人に手を振る。
キウンガ目指し支流を下る。おなじみの鳥が前へ前へと飛んで行く。 雨が時々降るので傘をさしての川下りだ。
昼前にキウンガに到着。宿は前回と同じKiung Guest House。電気のある文明を痛感する。ああ有り難や!有り難や! この宿では洗濯が無料サービスなので、ダニがいるかもしれない下着やパジャマを早速出す。夜には出来ていたので助かった。 午後3時から探鳥へ。この前と同じ17km標識の道路あたり。いろいろ出るが、どうにか写真になったのは一枚のみでハシブトワライカワセミ。夕方にはオオフウチョウが見られた。前回見た時と同じ木でディスプレイしていた。
11 月22日 キウンガ→マウント・ハーゲン 夜明けから前日の同じ場所に行く。個人所有の敷地内に入れてもらい熱帯雨林のトレイルを歩く。全員ダニが怖く戦々恐々。雨林の中で止まり鳥を待つ。 やがて高い木の上に現れた。オオフウチョウとアカカザリフウチョウだ。 数羽がディスプレイしているようだが、下から高い木の上を見上げ、しかも 逆光なのでよくわからない。尾羽のふさふさした色は光を通して確認できた。 黄色、赤色、両方の色を混ぜたオレンジ色も見える。オレンジ色の尾羽の鳥は混血種である。求愛のダンスをしている。混血種が更に混血したら何色になるんだろうか。ひょっとして混血種は繁殖出来ないのかな、疑問が湧いて来た。
道路に出て探鳥するがたいして鳥は見えなかったので、他の探鳥地に行くようガイドに提案した。 次に空港の滑走路周辺に行く。ここでも鳥は何も見えず。滑走路の草むらにアメリカムナグロ数羽を見つけ、近づこうとするが離れる。空港の警備員が注意に来たので、あわてて滑走路を離れた。間なしに航空機が着陸した。 3:30pmのフライトに乗るのに2時間前に行った方がいいとガイドが言うので、昼食後先ほど行った空港に向かう。案の定チェックインは早すぎて やってなかった。PNGの国内線はあてにならないので、チェックインが済むまでは心配だが、無事チェックイン。 1時間のフライトでマウント・ハーゲンに着く。空港は1900mの高地にあるので、涼しくて快適である。 今夜からの宿のKumul Lodge ( http://www.kumullodge.com.pg/ )に1時間で到着。ここは標高2800m。駐車場からロッジまでわずかだが、息が少しあがった。前年宿泊しているので勝手知ってる我が家みたいなものだ。ほっとし,大きなストーブの側で暖まりコーヒーを飲みながらロッジスタッフと談笑する。空港で出迎えてくれたのがオーナー夫人だったと知る。 このロッジには餌台がり、それを見るために2階のベランダに上がる。 いるいる、前年見たのと同じ種類のチャイロカマハシフウチョウ、オジロオナガフウチョウ、キホオミツスイなどが餌台の果物を食べに来ていた。このロッジ周辺は鳥が濃いい。
夕食後ロッジ専属の野鳥ガイドのマックスが来た。昨年帰り際にまた来るから俺の名前を覚えとけと言ったのを覚えていた。彼も優秀なガイドだ。 明日からの探鳥予定を聞くと、フウチョウ類はあれもこれも近くで見えると言っていたが、怪しいもんだ。夜中雨。 11 月23日 マウント・ハーゲン 早朝フキナガシフウチョウ(King of Saxony Bird of Paradise)を探しに出発。 昨年はえらい目にあって見えなかったが今年こそはと期待する。やはり現場までは急斜面を降りたり登ったりでしんどい。昨年以上のきつさだった。 フキナガシを見つけたが遠い木の上で、写真にはならない。あちこちにいるにはいるが、やはり遠い。とにかく写真は撮った。
このあたりの森は熱帯雲霧林で木にやたら苔が生えている。年中雨が多く熱帯雨林とは様子が違う。
帰路トレイルの真上に鳥の巣を発見。ガイドがミヤマオウギヒタキの巣だと言った。中からヒナが顔をのぞけていた。
周辺の民家は日本の茅葺き屋根の民家を思わせる造りだ。なんとなく 懐かしさをおぼえる。しかし日本と同じくこの造りも次第に無くなって来ているように見える。
このロッジの各部屋にもベランダがあり、すぐ目の前は林で探鳥を十分に楽しめるようになっている。部屋のベランダから近くにやって来たアオガオヤマミツスイを撮影した。ほかにもいたが色気がない地味な鳥だったので撮影せず。
朝の歩きで疲れたので午後はのんびり2階のベランダからコーヒーとたばこをのみながら鳥を見たり撮影したりで過ごす。 見ていると親離れできない?鳥もいる。一人で餌がとれるのだが親にねだってる。
キホオミツスイは本来黄色の頬のはずだが、中には酔っぱらい風の赤い頬をしているのもいるし、少しだけ赤くなっているものもいた。
キクビワインコも遠慮がちに餌台の順番待ちをしていた。オスは首のまわりに黄色い首輪の模様があるが、メスにはなく代わりに派手な虎のような模様が胸にある。英名はBrehm's Tiger-Parrot。ひょっとしてメスからこの名がついたのか。
このロッジの客は我々4人だけ。貸切状態だ。部屋への温水も24時間サービスではなく、何時にシャワーを浴びるか聞いて、時間に合わせて薪で湧かしていた。営業も大変だ。 11 月24日 マウント・ハーゲン 朝方まで激しい雨だったが、6時には止む。車でガタガタ道を1時間走り集落に着く。アカカザリフウチョウがディスプレイする木を目指し、現れるのを待つ。30分ほど待っている間に2羽が出て飛んだらしいが、見れなかった。住民が今日は天気が悪いのでディスプレイは見れないと言う。天気のいい日には数羽がディスプレイするとのことだった。 探鳥しながら、帰路に着く。橋を渡る度にガイドが車を止め、川にいる鳥を探していたが、ついに増水したセペック川でハグロシロヒタキを見つけた。 白黒のツートンカラーの鳥だ。虫をフライイングキャッチして同じ岩に戻っていた。
2階の食堂で昼食をしていた時、カンムリフウチョウモドキ(Crested Bird of Paradise)が窓の外の木に止まる。色めき立って、あわててカメラを持ち出すが直ぐに立ち去った。頭から背にかけオレンジ色のはでな鳥だったが、待てど暮らせど2度と現れなかった。 代わりに現れたのがカンムリハナドリ(Crested Berrypecker)。花をついばんでたが、だんだん近づいて来て庭のイチゴを食べていた。彩りがシックな鳥だった。
ここでも夕食にはご飯が付くが、やはりまずい。厨房担当の女性をつかまえ米の炊き方をえらそうに指導する。ここの厨房にはガス台があった。洗米からデモンストレイションし、「初めチョロチョロ、中パッパ」と火加減を教えた。 炊き始めて気がついたのは、ここの高度のことだった。なにしろ 2800m もの高さだ。圧力鍋はないかと聞くが、そんなものはないとの返事。あっという間に沸騰した。もうどうにもならない。勝手にしゃがれ!の心境。 やはりまずかった。手本を示そうとしたが、無駄だった。赤っ恥。 11月25日 マウント・ハーゲン→ポートモレスビー 夜明けまで雨。後小雨。ガイドのマックスが昨日と同じ村に行くかと聞くが、天気も怪しいのでロッジ周辺で探鳥すると答えた。 うろうろロッジ周辺をしていたが、駐車場でワキアカスズメを見つけた。スズメのように数羽が地上で餌をとっていた。
一人で林に入り、じっとしているとオナガパプアインコが飛んで来た。ほんとに尾が長い。
更に待っているとオジロオナガフウチョウが現れた。茂った木の向こう側でよく見えないが、木の横枝を盛んに奇声をあげながら横跳びしている。ひょっとしたらこればこの鳥のディスプライなのかと推察した。 出発まで2階のベランダで過ごす。めぼしい別嬪の鳥は現れなかったが何種類か撮影した。
午後2時にチェックアウトし、空港に向かう。ここでもガイドが早目に空港に行こうと言う。空港に着いても国内線入り口はシャッターが降り入れてくれない。早すぎたのだ。 30分程待ちやっと空港内に入る。チェックインは時間がかかったが、問題なくOK。 5:00pm 遅れて出発。直行便と聞いてたので、途中経由地でポートモレスビーに着いたと勘違いし降り、あわてて機内へ戻る。 7時過ぎポートモレシビーに着き、再び Airways Hotelへ。 11 月26日 ポートモレスビー→ケアンズ→デインツリー 9時半に飛び立ち、1時間半でケアンズ着。今回は来年の支部の旅行の下調べのための3日の滞在。早速Sugarland Rental ( http://www.sugarland.com.au/ )に電話し迎えに来てもらう。レンタカーの大手ハーツとかエイビスは空港内にカウンターがあり簡単に手続きできるが少々割高なので、安い地元のレンタカーを借りることにしていた。4日間で各種保険等も含めAU$380(\38,000)。 8分で迎えが来、レンタカー会社に行き手続きをした。借りた車はトヨタ タラゴ。日本にはない名前の車だが、スライドドアーで8人乗り。 昼過ぎからドライブ開始、今日の目的地はデインツリー。ポートダグラスの手前の Thala Beach Resort ( http://www.thalabeach.com.au/ )に寄りコーヒーを飲み、休憩する。このリゾートには鳥見のトレイルがあり、専属のガイドもいるようだ。ただし、宿泊代もかなり高そう。一度は泊ってみたいようなホテルだが。 今日の宿のRed Mill House ( http://www.redmillhouse.com.au/ )に3時頃着く。オーナー夫妻に暖かく迎えられた。奥様が洗濯物はないかとたずねられたので、遠慮なく大量の洗濯物を出した。 オーナーに探鳥地の湿地を教えてもらい、休息の後、車で出かける。 湿地といっても大きな木が乱立していた。何種類かを確認。夕空をねぐらに帰るカササギガンを撮影。
夕食はEcolodge & Spa ( http://www.daintree-ecolodge.com.au/ )で久しぶりの食事らしい食事をとる。前菜の生カキは美味だった。一人約5000円。 11 月27日 デインツリー→モスマン→ジュラタン Ecolodge前から出る6時半のリバークルーズに参加。客は我々4人以外に米国人2人、現地人1名。マングローブの狭い川を鳥を探しながらゆっくり進む。
鳥が次々と出て来る。
2時間でクルーズ終了。9時前にロッジに帰りオーナー夫人手作りの朝食 をとり、ジュラタンに向け出発。 今日のロッジは食事を出さない。食材を用意して行かないと食べはぐれるので、途中モスマンのスーパーに寄って買い物。調理の手間のいらないものばかりを買い、隣のカフェで昼食のサンドイッチを作ってもらう。酒好きのKさんはビールを購入。 今日の泊まりはKingfisher Park Birdwatchers Lodge ( http://www.birdwatchers.com.au/ )。昼にはチェックインした。日本人の8人の団体が宿泊しチェックアウトしたばかりだった。 小生以外の3人は何度かこのロッジに宿泊してこのロッジのトレイルはよくご存知だ。昼食後お目当てのラケットカワセミを探しに出るが見つけられなかった。 部屋の前に陣取って庭に来る鳥を見る。前回の時には餌台があり、鳥がいろいろ見えたらしいが、今回は餌台が撤去されているようだ。オーナー夫人が言うには、今の時期には餌があちこち多いので餌台は出さないとのことだった。経営者が前と変わったためらしい。 キンバト、フヨウチョウ、クサムラツカツクリなどが庭周辺でうろうろしていた。
このロッジには部屋付の台所があり、調理道具(電子レンジ有)、鍋類と 3人前の食器が完備している。我々の夕食はそれらを使うことはなく簡単に済ませた。それにしても昨晩の豪勢な夕食と大違いだがこれも悪くなかった。 夕食後AU$10のナイトツアーに参加。ハイライトは背の高い木の穴から出て来たオオメンフクロウ(Masked Owl)のつがいだった。なんと暗闇の中でKさんはデジスコで撮影できたのである。デジカメの威力はすごいもんだと驚いた。まるで暗視カメラのようだ。
11 月28日 ジュラタン→マリーバ→アサートン→ケアンズ 朝食後まだ少し暗い内に探鳥開始。早々に木に止まっているノドグロヤイロチョウを見つけるが、直ぐに飛び去った。写真に撮れず。 目当てのシラオラケットカワセミを全員で探す。今日の午前中に見つからなければ、ここに来た甲斐がない。その内、誰かが「出た」という声で、そちらに出向く。あっち飛び、こっち飛びで振り回される。かなり離れていたが数秒間とまっていたので、なんとか撮影できた。尾羽が少し短いので、若鳥か。
今日はケネディハイウェイから、アサートンでギレスハイウェイに入りケアンズにいたるドライブの予定。 ロッジを出発し 30分ほどでマウントモロイ(Mount Molloy)の町に着く。Memorial Hallの前の道路に駐車し町の中での探鳥開始。小さな町で住いが点在し、それぞれの家には花を一杯植えていた。2m幅の道路脇でオオニワシドリ(Great Bowerbird)が小枝で作ったあずまやを見つける。小石のような物も収集してあずまやの前に飾っている。人をあまり警戒しない鳥のようだ。見ているとメスがやって来てオスが盛んにディスプレイしていた。
ゴシキセイガイインコが花の実をついばんでいたり、アオツラミツスイが花の蜜を吸っていたり、木ではキバタンが豆のさやを足でつかみ食べていたり、鳥は濃いく見やすい。
ミッチェル湖の奥に行ってみたが、季節外れのため水鳥類も少なく風にあおられた。 次に向かったのが2年程前に出来た Mareeba Tropical Savanna & Wetland Reserve (http://www.mareebawetlands.com/ )。ケネディハイウェイから砂利道に入りかなり進むが着かない。不安になって来た時にやっと着いたが、定休日で閉まっていた。残念。 このあたりは完全な乾燥地帯で、ユーカリの木ばかりだ。やたらブッポウソウが多かった。 昼食をマリーバのスーパーのカフェでとる。サンドイッチを食べたが量は我々向きだった。 アサートンの町外れにある Hasties Swamp National Park ( http://www.kingfisher.jp/alcedo/tantyo/cairns03/cairns3-38.html )に行く。2年前の8月に家族と来た時には沢山のカモ類がいたが、今回は初夏のためかほとんどいなかった。二階建ての観察小屋があり、鳥を見るにはいい所だ。 留鳥の水鳥類を何種類か見た。
休息のためバリン湖 ( http://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Barrine )に寄り飲み物をとる。ここは観光地で大勢の人でにぎわっていた。二階の喫茶室からきれいな湖を眺めながらコシグロペリカンを撮影。駐車場には、いつ来ても赤首のヤブツカツクリがうろうろしている。
ギネスにもでている有名なギレスハイウェイを下る。曲がっても曲がっても曲がり角がでて来る。 1000mほどの下り坂だ。車に弱い人は酔い止めを飲むにこしたことはない。ここを過ぎるとケアンズまであとわずかだ。 午後4時にはケアンズのヒルトンホテルに無事チャックイン。やれやれ。 部屋はグレードアップされてオーシャンビューの泡風呂つき。ベランダに座り、のんびり景色を楽しんだ。それにしてもダニにかまれた所が痒い。
粗食に耐えた2日間だったので、夕食は豪華に石焼ステーキをとった。 料金は AU$50。 食後小生のみカジノに行くが、疲れのため2時間程で切り上げた。結果は AU$200の勝ち。小額でも勝ちは勝ちである。 11 月29日 ケアンズ→関空→岡山 車を返しにレンター会社に行き、空港まで送ってもらう。成田、名古屋、関空へのフライトが同じような時間のため、空港は日本人で込み会う。 Kさんは成田、Tさんご夫妻と小生は関空へ。無事帰国した。
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