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アルミ・シャーシ/ケースに、ガラス・エポキシ基板と、素性は悪くありません(私の古いマシンに対する採用基準に合致!です)
PTOと称して高安定をうたった、5.0〜5.5MHz(+40KHz)を発振するバリLタイプのVFOを内蔵しています 通電30分後からは、21℃から43℃までの温度変化で、周波数変化は平均15Hz以内、とあります
TEN-TECは、Collins同様可変LタイプのVFOがお得意で、Argonautも同じ可変LタイプのVFOが採用されています
しばらく様子をみて、必要があれば、またX−Lockの世話になろうと思います(OFF-SET機能を内蔵ですから、組み込みは楽そうです)
左写真は、本体トップ側を写したものです |
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クリスタル8つの固まり(4個x2))が見えます・・・そうです8ポール・フィルタです
2組見えています
帯域幅2.4KHzの、中心周波数9MHzと6.3MHzのものです
カタログあるいは取説では、受信において帯域幅2.4KHz 16ポール・フィルタを内蔵と書かれています(送信は、9MHzフィルタのみ使用)
基板上右のスペースは、オプション・フィルタの取り付け場所です
こちらは、受信用パス・バンド・チューニング基板で、中心周波数6.3MHzのフィルタが装着されるようになっており、オプション・フィルタとして、1.8KHz 500Hz 250Hz の帯域幅をもつものの用意があったようです
クリスタル・フィルタまで自前・・・TEN-TECらしさを感じます |
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ロジック・ボード/アップです
PTO(VFO)ユニットの上部に配置されています シールド・ケースを外して写しています
この関係で問題に遭遇しました
全て正常にデジタル表示するまでにすごく時間がかかる、また突然ドット以外の表示が消えるケースにも遭遇しました
何かの事情で、デジタル表示に異常が生じた場合、20〜30分以上電源を切って放置してからでないと、正常な表示が出来ません(正常な表示に戻りません)
回路図を追ってみると、どうもCPUのRESETピンに付いているコンデンサC6が怪しい・・・正常にCPUリセットができていない可能性が高い!交換してみることにしましょう |
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こちらは、本体ボトム側です
内蔵スピーカーは、ご覧のように底面に取り付けられています
RF段は、シールド・ケースの中です
こちらからは、VFOユニットが見えます
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リア・パネルです
いろんな取り組みが出来るよう、信号の入出力端子が付いています
極めてアマチュア・ライクかと思います |
とりあえず、全体を清掃、接点・VRの清掃などメカ中心のケアをして、通電して様子を見ているところです
まず先に記したように、ロジック・ボードCPUのリセット動作に問題を見つけました
細かい動作点検はこれからですが、現役に供するようになるまでには、色々と楽しませてもらえそうです
ボツボツ時間を見つけて、つっついてみることにします |
2015.01 JA4FUQ |
その後: |
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ディスプレイCPUのリセットが怪しい件 |
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予想が当たりました
C6コンデンサを交換することで、ディスプレイ問題は解消しました |
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その他の機能チェック |
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受信感度、送信出力などスペック通りで、何も問題はありませんでした
製造後、30年程度経過していると思われるマシンですが、送受信という基本的な部分においては問題なく、メカ的な部分での劣化(接触不良・ガリ、ダイヤル減速装置のバック・ラッシュなど)と、先のロジック・ボード以外に電気的な問題は生じていませんでした
実際にアンテナをつないでみました
AGCの動作/Sメータの動きはちょっと面白い・・・いわゆるデジタル・ホールディング・イメージの動きをしますが、FASTで使用すれば違和感はありません(別に異常なわけではありません、こちらが慣れていないだけです!)
受信音ですが、いわゆる通信に都合が良いと言われる聞こえ方をするように、意図的にしてあるように感じます
S/Nは悪くありません、いえはっきり言って良いと思います
RF-ATT状態(プリアンプOFF、DBMによるTopMix/2ndMix、増幅はフィルタ・アンプのみで、いきなりIF)で、十分な感度があります
ダイヤル・ノブ1回転で約18KHzの高安定をうたっているVFOですが、確かにドリフトは極めて少ないです
X−Lockを組み込むかどうか迷うところです
と、まああっさり実用に供す形になってしまいました |
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残すは音質(音色)でしょうか・・・聞こえ方、やはり好みというものがあります!
この年代の市販品は、High・Lowいずれも(特にLow側が)、必要以上にカットしてあるケースが多いです
また、本機の場合、通信に都合が良いように特化された聞こえ方/ある周波数範囲に押し込まれた、それもパック(レベルを圧縮)したようにも聞こえます
これを、通信を目的としたひとつの完成形と考えれば、この設計はそれで良いと思います
もし、素直な音色/聞こえ方を求めるとしたら、AGC〜検波、そしてオーディオ段まで見直す必要があるかも知れません
AGCは独特
一般に行われている増幅素子の利得調整ではなく、増幅途中の信号を3箇所でアッテネートする方式が採用されており、IF段より前にはRFプリアンプ(手動でON−OFF)とフィルタ・アンプ以外、増幅要素はありませんので(全てDBM)、この処理はIF内だけで行われています
DBMを上手く利用している(ダイナミック・レンジを大きく取る)、と言うことにつながるのかも知れません
プロダクト検波は、デュアル・ゲートMOS−FET
DBM-ICによるプロダクト検波と、AF段間カップリング・コンデンサの容量アップくらいは、どこかで試してみようと思います |
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その後U |
少し気になっていた2点について、手を出してみました(2015.03)
■AGCレリーズタイムの変更
SSB受信であってもFastを選択せざるを得ないようなレリーズタイムが長い状況がありましたので、抵抗を調整しました
■プロダクト検波の変更
オリジナルは、デュアル・ゲートMOS−FETによるものです
オーディオ・フィルタ満載の本機では、検波回路を変更してもそうそう音色に変化はないかな、と言う思いもありましたが、いつもの?SN16913Pを使ったものを組み入れてみました
オリジナルの配線はそのままで、つなぎ替えるイメージで組み込みました(完全なバラック配線!)
蛇の目基板で、段間のカップリング・コンデンサなどはオリジナルどおりです
出力レベルも大きく変わらず、従ってAGC(オーディオ型)動作にも大きな影響はないように思えます
結果は、なかなか良い感じ・・・もともとノイズレベルが低い受信状況であったのですが、低域もオリジナル以上に再生され、ますます落ち着いた聞こえ方をします
検波段でのS/Nも向上したように思われます
AGCをOFFにしたときの聞こえ方は、オリジナルのいかにもAGCを切ったというハードな聞こえ方とは異なり、それなりに聞ける音がします(検波回路のダイナミックレンジの違いか)
どなたの電波を聞いても同じように聞こえる音色が、個々の違いがそれなりに分かる音色に変わりました
これで、音質の変化についてレポートを・・・とのリクエストにも、ある程度はお応えできそうですHi(段間のC容量を増やせば、もう少し低域は出そう)
同時に、僅かではありますがVFOのドリフトが少し気になるようになりました
アナログVFOとしては、「売り」どおり非常に安定なVFOなのですが、ここでまたX−Lockの世話になるかどうか悩みが増えることになってしまいました(オリジナルの検波回路では、ここまで気にならなかったことなのですが・・・、色々バランスがあることを、改めて実感) |
通常、プリアンプOFF(ATT表示LED点灯しますが、感度に不足は感じません)での受信で、ノイズがあまり気にならない(使用場所がイナカ!、市街地ノイズの影響を受けることの少ないところでの使用)、落ち着いた気分で受信が出来る点では、捨てがたいトランシーバとなりました
メインのIC−756PROVと比べ、バンドチェックは圧倒的に早く可能で(ダイヤルを回す回数が少なくて済む!)、ノイズレベルも低く、ちょっとバンドチェック/Watchするには、都合の良いマシンです
経年変化と思われるVFOダイヤルのバックラッシュが少しある点と、僅かなVFOのドリフトが時に気になる点が、残された改善テーマでしょうか!? |
2015.03 |
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