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昭和30年代初期に用意されたVFOです
当時、デリカ(三田無線研究所)から、3.5/7MHz帯2バンド送信機の用意がありました
電力増幅器と称せられ、変調器、電源も用意されていました
この電力増幅器のエキサイターが本機となります
1960年(昭和35年)のCQ誌には、広告の掲載あります
6AG7クラスの水晶発振器か、このエキサイターを用意すれば送信機完成、とあります
807 電力増幅器 807 変調器 いずれもKit価格で ¥5,750
本機ですが、やはりKit価格で¥4,950 とあります
1960年 大卒初任給平均が ¥13,000 の時です |
型式の用意は無いようです ダイヤル照明もありません
3.5MHz帯にあっては、リードアウト5KHzです |
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うんちくは、創業者である茨木悟氏(J1FQ/J2IH)の記事が、CQ誌ほか多くありますので、そちらを探してお読みいただくのが良いと思います |
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シャーシ上面です
養生テープは、ダイヤル糸を引っ張っていたスプリングを無くさないよう張り付けているもの
スプリングを使用しなくても十分なテンションで糸を張っています
整流管、定電圧放電管(GTベース)を含む、5球構成です |
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シャーシ下面
キットを組み立てたものでしょう |
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リア・パネルです
ヒューズホルダは裸(ケースの内側に収まっていますので、安全といえば安全かも)
2本の片方は予備です
ショートされている黒の陸式ターミナルは、バッファ管のカソード/シャーシ管を結んでいます
赤のジョンソンターミナルは、フロントパネルにあるOUT PUTスイッチに並列に引き出されたものです
いずれも外部からの制御用でしょう
M-Jは、VFO(エキサイター)出力 |
基本発振周波数は、1.73MHz〜1.85MHzのようです |
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入手した時点で、ダイヤル糸が切れていましたので、ここは修復しました
使う目的もないので、通電はしてみましたが、それ以上のチェックはしていません |
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