ELECRAFT K-2
75H x 198W x 208W mm 約1.5Kg(オプション別)と小型
低ノイズのPLLによるシングルスーパー方式の採用で、その受信能力を高く評価されています
送信パワー設定も正確、調整のための計測手段としての機能も、他に計測器が不要なくらいに充実
Kitとして提供することを強く意識したものと思われます、あのHeath-Kit以上です
USのアマチュア無線機器メーカーといえば、今はTen-Tecと、このELECRAFTくらいでしょうか
古くからあった高名なメーカーは、この世界からほとんど消えてしまいました
日本勢が頑張った、ということもあるかもしれません
そんな中で、一番新しいメーカーが、このELECRAFT社です(1998年の設立)
設立と同時に発売されたのが、このK2トランシーバです

フロントパネルです

オプションのKSB2 SSBアダプタと、KPA100 100Wステージ/RS232 I/Oが組み込まれている状態で、約2.6Kgです
本機の設計者は、きっとCWがお得意の方です(創業者は、きっとCWがお好き!)
CWのそれも移動運用に適した、言わば使用者を特化した設計のトランシーバかと思います
大手メーカーにあっては、万人向けの設計になりがちなところを、新規参入に際し、ターゲットを絞って差別化したような設計に見受けられます
10Hz単位のチューニング、可変帯域幅IF(200〜2000Hz)、メモリキーヤー内臓、フルブレークインなど、大型マシンに引けを取りません
ベースは、CW 80〜10mバンドをカバー 0.1〜15W出力のKitです
本機は、100Wオプション(0.1W〜100W)と、SSBオプションが追加されています

リアビューです
本機ですが、アンテナチューナーユニットは搭載していません
100Wモデルですので、DCケーブルの接続コネクタ部は、ファイナルユニットにあり、ケーブルもそれなりに太いものを使用します(20Aに耐えなくては)
冷却用に、小型のスケールファンが取り付けられています
上蓋を外し、上シャーシ(100Wファイナル部)を横にかわした状態
本機は100W機で、かわした部分はファイナルユニット/上蓋です
おしりが見えているように、大きめのスピーカーが取り付いています
上蓋を外し、上シャーシ(100Wファイナル部)を横にかわした状態で、後ろ側からメイン基板を写しています

上がフロントパネルの裏側ということになります
ごちゃごちゃして見づらいかもしれませんが、オプションのSSBユニットのアップです

メインボードの上にドーターボードのように乗っかります
ユニット左端に、7ポール・クリスタルフィルタが見えます
CWの7ポールフィルタは帯域幅可変(200−2000Hz)
SSB用は、2.2KHz固定帯域幅です
横から見ると、このように多段に上手に組み立てられています
きっとCADのおかげ・・・

パワーコントロールは素晴らしく、ほぼ設定どおりのRF出力になります
0.5W、5Wなど、QRP電力としてそのまま記して問題ない値です(最大111Wまで設定可能)
受信もたいへん静か、消費電力も、TOPの写真の状態で、0.5A弱です
ハイスペックマシンを常用されている方でも、ちょっと使ってみようかと思えるようなマシンに思います

2019.10   JA4FUQ

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