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129H x 368W x 309W mm 約15Kg
AC電源内蔵のAC専用モデルです YASEU最後の真空管を採用したマシンです
FT-101シリーズとは少し毛色が変わって見えます
いわゆる固定局向けの実践機です
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最後となった101シリーズ・・・FT-101ZDの発売が、1979年 その3年後の1982年の登場です
この頃は、第一子が生まれてすぐのころで、趣味の無線とは少し離れていた時期で、発売直後にリアルタイムで活躍していたであろう時期は知りません
本機との出会い・・・・実は、200〜500mWのエキサイタを50〜100Wへのアンプとして改造してくれと悪友から持ち込まれたTS-520と、このFT-102、意外や意外 TS-520とはちょっと別物・・・リニアリティの良さと出力の大きさに驚いた出会いでした
ドライバの12BY7Aの入力は広帯域アンプ、ファイナルは6146Bx3本 それもRFのNFBがかかっています
RFのNFBといえば、Collinsの十八番というか、Collinsでしかないと思っていたので、これは驚きました
という出会い?から1台入手することにしたのが本機です
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160mバンドからWARCバンドを含み、10mバンドまでカバーします
AMあるいはFM送信できるオプションがあることも、ちょっと興味深いところです(AM受信はオプション無しで可能)
VFOは、PLLによる周波数制御方式を採用、高安定を得ています
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上カバーを外し、フロント側から見るとこんな感じです |
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リアビューです
意外とシンプルかと・・・・ |
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大型のスピーカーが、上カバーに取り付けられています |
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RF段です
Collins以外の製品で、RF-NFBをかけた製品を初めて目にしました
ドライバ12BY7Aの入力は、広帯域アンプ
従って同調VCは、プレート側のみ |
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フロントから見てシャーシ上面左半分です
IFフィルタが多くセットされています
AMフィルタ以外全て・・・かな
標準装備は、8.2MHzSSB用2.7KHz幅/8ポールと、CFM-455-J1(2.7KHz幅/9素子らしい)のみ
オプションのクリスタル・フィルタ/8ポールの中から、以下の3個のフィルタが追加されています
・455KHz 500Hz
・8.2MHz 600Hz と、1.8KHz
これらを組み合わせて、より選択度を高めた運用を可能とします
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こちらはファイナル部分
シールド板を取り外して写しています
6146Bを3本使用
中和用トリマが、上ケースを取るだけで調整できるように用意されているのは、無線をよく知ったメーカーならこそ(シールド板に調整棒を差し込む穴が開いています) |
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余裕で100Wの出力が得られますし、余裕の3パラかつRF-NFBの効果で、第3次混変調積歪−40db以下と仕様に記されています
受信についても、RF部TOPのジャンクションFETには、24Vをかけ、飽和レベルを引き上げるなど、実践的な設計がしてありますし、Mix直後にはルーフィング・フィルタ(20KHz幅)が採用されています
混信対策についても、IFシフト、ワイズコントロールを組み合わせ、CW用にはノッチ・フィルターやAFピーク・フィルタも用意されています
作り方も含め、ここまでの主力であった101系とは全く異なった設計といえます
真空管時代の最後にふさわしいマシンかもしれません |
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後日談
NFBのかかったRF段 その直線性が良いことに目を付け、外部から1W程度の入力で40〜50W程度の出力が得られないか、試してみてほしいという相談というか、同じFT-102の持ち込みがありました
割と簡単な改造で、なかなかの好結果を得ることができました
具体的には、1W入力で120W程度の出力が得られました(依頼者曰く、40W程度の出力までは、理想的なツートーン波形だと・・・)
AM/FMユニット(オプション設定)
偶然入手出来たので組み込むことにしました
VFOユニットの下に、取り付けスペースが用意されています |
2021.09 |