GONSET G−50 | |
こちらの博物館初登場・・・AMギアです 1950年代にバック・・・です この先、50年代のAMシリーズになるかも、です Gonset Communicator は、1950年代から60代前半まで活躍した真空管式トランシーバです 50M〜144MHz帯を含むVHF帯でAMのトランシーバがその製品の中心でした GONSET社では、アマチュア無線を始め、航空無線や一部US民間防衛用に使用される製品を出していました モバイル・ニーズのために、DC12〜24Vで使用できる製品も・・・当時は、バイブレータ方式が採用されていました ここでは、50MHz帯AM専用トランシーバ/AC117V仕様のご紹介をします |
|
この時代、VHF無線機がお得意であったUS.GONSET社のトランシーバです 受信は、高1中1のダブル・スーパー構成・・・とは言っても、イメージ混信を避けるために一度2.3MHzの1stIFに落としたものを、再度選択度を上げるため455KHzの2ndIFに落とすというもので、自励局発は50MHz近いものです(安定度的にはシングル・スーパーに近いかも) 見た目にも時代を感じる照明ランプの明かりと、丸形メーターです(アンティークそのもの!) 送受信の切替は、真ん中のレバーSWで行います Astatic D−104を使用する場合は、このSW操作に加え、PTT-SWをONにしないと音が出ません! リレーに置き換えるには、あまりにも多くの回路を切替・・・このロータリーSW採用の理由が分かります |
|
ツマミですが、周波数ダイヤルと送受信切替SWに使われているもの以外は純正ではありません シャフト径が1/4inchのため、一般φ6のものの軸受けを強引にφ6.5ドリルで削って使用しました ケースも入手時には無かったもので、アルミパネルを加工して全体を囲う簡単なケースというかカバーを用意しました(裸では危ない・・・ということで) |
送信終段は、6146シングル 6L6GCx2(パラレル接続) プレート・スクリーングリッド同時変調と言う構成で、公称出力27W 水晶(6逓倍/TX-88シリーズと同じ8MHz台)とVFOを切り替えて運用ができます 受信は、高1中1のダブル・スーパー構成(前述) それでも、1μV入力で400Hz30%変調にて、S/N10db近く取れています 1KHz変調であればS/N13db近く取れていて、なかなかのものです 安定度も含め、このまま実用に供しそうです メーターの切替 送信時は、終段のIG、IP、そして変調(変調トランス低インピーダンス側をセレン整流器で整流してメータを振らしてあります) 手持ちのAstatic D−104に合わせてMICアンプの入力抵抗を変更しました 地デジ移行のメリット 裸の状態で送信しても、傍のTVには全く影響しません VHFアナログ放送時代であれば、CH3、9あたりにきっと影響があったことでしょう・・・ |
フロントパネルを外してメンテ中 |
FT−243ソケットの一部が欠けています(交換しました) スピーカーですが、純正ではないと思われます 整流管から代替半導体に交換されているためB電圧が高くなっていたので、受信時には直列抵抗の追加で電圧を下げるようにし、送信はなんと45Wも出ていましたので、SGの電圧を下げて、公称出力27Wに合わせました ハイパワー状態?で使われていたせいか、時間の経過とともにスタンバイ時にG1に+電圧が出るような状況があり、キャリブレーション時など不安定な動きがありましたので、6146は、手持ちのものと交換しました(正直なところセルフバイアスは、ちょっと気持ちが悪い!) あと、送受信のトラッキング調整を行いました |
全体で13球(整流管込み)と、シンプルな構成です 整流管5U4GBは、代替半導体に交換済みでした トランス類は、左から変調トランス、電源トランス 電源チョークトランス、その下は5U4GB代替品 |
自作したマイク・プラグ変換ケーブル 無線機接続側は、M型プラグを改造しています リアパネルは、左からAC入力、MICゲインVR MIC入力端子、外部SP出力端子、ANT端子 |
2014.11 JA4FUQ |
無線機歴史博物館に 戻る | ||
|