Hallicrafters HA-5
何のことはない周辺機器  AM時代のVFOです
国内で発売されたこの手のVFOとは、全く一味違いますのであえてご紹介します
バンドセレクター・・・プリミックスタイプ、それも3.5MHz帯から144MHz帯までカバーします
自励発振そのものは、5.0 〜 5.5MHzの固定レンジ
必要なバンドによって、固定クリスタルとプリミックスして目的の周波数を得ます
一般的な異なる周波数の一発発振のものと比べ、高い安定度が得られます
 

機械的には決して丈夫そうにありません
が、すべてアルミ素材で作られています
左に見える水晶が、バンド切り替え用のもので、50MHz帯用と、144MHz帯用のものがオプションとなっています
チューニングですが、おおよそ1回転25KHz
3.5/7MHzバンドにおいては、この条件は変わりません
 14MHz帯  7MHz帯 x2
 21MHz帯  7MHz帯 x3
 28MHz帯  7MHz帯 x4
 50MHz帯  8MHz帯 x6
 144MHz帯  8MHz帯 x16
シャーシ下面
非常にコンパクトです

シールド板(底板)を外して写しています
ケースと二重シールド構造
出力は、HFとVHFの2系統で、いずれもハイインピーダンス出力です
  シャーシ上面
黒く囲われている部分は、プリミックス出力同調コイルです
キャリブレーション用に、外部端子が付いています(内臓のSWででも可能)
ここを使ってCW送信もできそうです

当時の日本はといえば、TRIO VFO-1が標準  メーカー品というだけで、高根の花だったかも知れません
筐体サイズは全然デカいのですが、発振回路あるいは構造は全く異なります
AM時代のVFOと、SSB時代のVFO・・・大げさに言えば、これくらいの違い、差があります
この時代は、それだけUSの技術が進んでいたということで、そのUSの技術に追いつけ追い越せといった我が国をあげての目標がUSであった時代です
2020.04
クリスタルを特注する便があったので、50MHz帯と144MHz帯に対応できるよう、コンバート用クリスタルをオーダーし、ご覧のように装着しました
活躍する機会があると嬉しいです
2020.12   JA4FUQ

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