あの高名なHROです
この時代は、無線機メーカー = 優秀なVC(バリコン)・コイルメーカーと言っても過言ではないかも |
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リアパネルと蓋/一体ものを外して写しています |
この時代で、これだけの性能が得られた・・・ある面メカの勝利みたいなところがあります
Hi-Qプラグイン方式のRFコイル、また見るからにQの高そうなIFT そして頑強なメカニズム
ちょっとやそっとの技術では、とても作れそうな代物ではありません
持ち歩くラジオが作りたいからトランジスタを作ったというSONYではありませんが、必要とするものを部品レベルから作り上げたものです(ものづくりの原点を見るようです)
シングル・スーパーへテロダイン方式で、各バンドごとのコイルパックを使って、そのバンド巾いっぱいを展開して受信します
この時代ですから、受信モードは、AMとCWです
コリンズ方式のダブル・スーパーへテロダイン方式が一般化する前の「雄」かと思います |
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底面から
整然と配線がなされています
(底パネルが付いていませんでした)
構成は、
RF2段 IF2段 のシングル・コンバージョン
IFは、456KHz
MT管は、局発の6C4とスタビロOA2のみで
その他は、全てGT管です(全12球)
電源は、外部供給で内蔵ではありません
6.3V 3.3A
240V 100mA 程度の電源が必要に |
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コイル・パックは、A〜Fまで全て揃っています(Bは、本体に刺さっています)
Cバンドの例
受信可能範囲は、3.5〜7.3MHz
スプレッドは、7.0〜7.3MHz
このようにアマチュアバンド(周辺)をスプレッドして受信できるようになっています(コイル・パックに切替接点の用意があります)
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GENERAL |
SPREAD |
A |
14.0〜30MHz |
27.0〜30.0MHz |
B |
7.0〜14.4MHz |
14.0〜14.4MHz |
C |
3.5〜7.3MHz |
7.0〜7.3MHz |
D |
1.7〜4.0MHz |
3.5〜4.0MHz |
E |
900〜2050KHz |
− − |
F |
480〜960KHz |
− − |
周波数の読み取りは、ダイヤルから換算します
選択度の向上に、シングル・クリスタル・フィルタ/フェーズタイプが用いられています(200Hzまで帯域が狭められると取説には書かれています)
左写真は、コイルパックの上面です
取説によると
長波 G:180〜430KHz
H:100〜200KHz
J:50〜100KHz
のコイルパックもあるようです
21MHz帯のスプレッドがないのが当時でしょうか? |
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