Hallicrafters  HT-32
ハリクラフターズ社 HT-32 80〜10m AM/CW/SSB アマチュアバンド専用送信機です
相方の受信機としては、SX-100やSX-101などとのセットを意識した送信機です
いずれも大型で、重量級の製品です
508W 260H 432D 重量は、約40Kgあります
1957年発売の初代です
SSB/CW 100W AM(DSB)17〜25Wという仕様のようです
発売当初の価格は、$675 という情報があります
HTー32
とにかくでかい

DrakeTR-4Cを乗せると、親亀−孫亀くらいの大きさの違いがあります

重量も40Kgと、一人で持ち上げられるものではありません
キャスター付きの台に載せてます
本機の構成
IF:9MHz
VFO:5.0−5.5MHz
3.5/14MHz帯は、ヘテロダイン用クリスタルは使用しません、そのまま差し引き or 加算です

IF:9MHzを作り出す、本機の方法について
キャリア周波数は、4.95MHz ここでDSBを生成・・・AMはそのまま
クリスタルフィルタを採用して50db以上のキャリアの減衰、不要サイドバンド抑圧を得たUSBを生成
これに対し、4.05MHzか13.95MHzのクリスタルオシレータを使って、9MHzのUSB/LSBを作りだしています

整流管2本、バイアス用整流器を除き、17本の真空管で構成されています

終段は、オーソドックスな 6146 x 2です
終段はπマッチですが、ロード側の「C」は、固定・・・プレートVCのみの調整となっています
メーター表示は、RF出力のみです
バイアス調整は、TESTポイントが用意されています
あまりのヘビー級に、通電して何かをしようという気になりません
半年前のぎっくり腰が、完治していない・・・そのせいもあります
ここでは見た目だけのご紹介です
バンド切替&VFO部
左のツマミがバンド切替
右のツマミがVFOダイヤルです
周波数表示は、お得意?の半月(分度器)型で、各バンドごとに目盛ってあります
3.5−21MHz に加え
26.9−27.4MHz
28.0−28.5MHz
28.5−29.0MHz
29.0−29.5MHz
29.5−30.0MHz
の表示があり、VFOダイヤル1回転でおおよそ15KHzで展開します
上段右端がプレートVC
その下が、ドライブ調整VC
モード切替は、下段左から2番目のツマミで行います
冷却ファンが上蓋に用意されています
上に熱を排気(逃がす)・・・です

左上の黒い物体が電源トランス
右上には、チョークトランスと、その奥は高圧用平滑オイルコンデンサー(1000V10μF)が見えます
このあたりで年代が想像できます
VFO部は、左上
6CB6 1本による発振です

中央パンチングメタル部分が、終段部です
調整で触るなというクリスタル・フィルタ・ユニットが2つあります
調整穴の開いた直方体がふたつ
手前はDSB、フロントパネルに近い奥が、USB用となっています
リアパネルの様子
改造が見受けられます
1950年代のSSB対応送信機といえば、このようなヘビー級のものだったようです
日頃から、余程分厚いステーキでも食っていないと?、持ち上げることさえNGです
われわれ日本人の体力では扱えそうにない無線機、ということになるのかも知れません
本機も、キャスター付きの台の上にのせて移動させているような状況で、電気的な面倒を見る気にはなりません
     2023.09  JA4FUQ

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