Mizuho MX-6
1975年頃からでしょうか、90年代にかけてよく見かけたミズホ通信の製品の中のひとつ『ピコシリーズ』です
きっとMIZUHOブランドで一番名を残したのが、この『ピコシリーズ』です
このMX-6は、初代50MHz ピコシリーズ・トランシーバーだと思います、確か1981年の発売です
この後、機能をVerUpしたMX-6Sほか、HFシリーズが発売になりました
     参考  唯一のデジタル表示をもつトランシーバ SB-8X
一番シンプルな、初代ピコシーリーズということで、MX-6をご紹介します
トップパネルの様子
シンプルそのものです
その昔 φ3.5イヤホンプラグ<=>MJ 変換コネクタが売られていました(今でも売られているかも)
このものが活躍しそうです

ポリVCは、現状スムーズに可変できています
ボトムの様子
電源とCWキーの使用について選択SWが用意されています

電源は、外部電源としては9V
チャージ用には13.8Vと、迷わないように・・・です
外部電源として、13.8Vを印加するのは危険ですので、くれぐれも注意を、ということになります
本機の構成であれば、電池スペースはクリスタルフィルタ横の狭いスペースしかありません
006P電池1個の収納が精一杯です

懐かしいパーツ
トランジスタラジオに採用されていた、VR、VC
これからは入手しづらそうです
2バンドのクリスタルを実装可能
本機では、
50.150〜50.200MHz
50.200〜50.250MHz
の2つのクリスタルが実装されています

アンテナ内蔵です
ねじて、取り外すこともできます

PTT−SWは、Lock式です
ECMマイクはスピーカーの横に、スピーカーに向かって話す感じになります
簡単な現状の性能チェックを行いました(DC9V外部電源にて)
  送信(CW)出力  300mW
  受信感度  0.3μV入力ON/OFF  S/N10db
と、当初の性能を維持していることが確認できました

以上は、初代ピコトランシーバの内容で、以降の製品 MX-6S(B)ほかのVerUpした内容について、気付いたことを記します 
MX-6S(B)はオプションを標準装備した完成品で、キットのMX-6S(K)は、メーター、NB、RITはオプションだったようです
この3点のオプションセットは、OM-6という型式で、当時¥2,800で用意があったようです

受信 NB(ノイズ・ブランカー)の追加(キットではオプション対応)
AGCアンプの追加
  RIT機能の追加(キットではオプション対応)
 送信 パワーアップ(2〜300mW) => 1W
  ALCの追加
  送信表示LEDの追加
  送信平衡変調回路にバランス調整用VRを追加 => キャリアサプレッションの向上
 共通 基板の小型化(2枚=>1枚) => 電池収納スペースの拡張 => 送信電力のUpへ 
  S/RFメーターの追加(キットではオプション対応)
  ANT切り替えをダイオードSWに(初代は、PTT-SWそのもので切替!)
  内蔵ANTを外付けに、関係してANT接栓をBNC-Jに
アンテナを取り除くことで、電池スペースの拡大に大いに貢献しています

初代は、それだけシンプルであったと言うことが、これらからも分かります!
シンプルに設計されたものから、段々と欲張った方向に進む道のりが良く分かります
シンプルが一番から、ミドル・クラス機の性能を取り入れて・・・に
2020.09  JA4FUQ

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