Rockwell Collins PRCー515/RU-20 |
知人から、不調の改善を依頼されたものです
本機のオリジナルは、1970年代にカナダ RockWell Collins社で製造され、その後旧ユーゴスラビアに生産ライセンスが移ったもののようです
本機は、その旧ユーゴスラビア(セルビア)から入手したもののようで、コントローラ部を今風のディジタルスタイルに変更・改造したものです
2〜30MHzを100Hzステップでカバー、出力15W前後のトランシーバです(公称 20W PEP)
受信については、ゼネラルカバレッジ 下は500KHzから受信可能なようで、BC帯あるいは1.8MHz帯の受信ができます
モードは、LSB USB AM CW
ベース電圧は、DC28Vのようです(DC22〜30Vのような記載あり) |
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依頼を受けた内容は
10MHz帯以下でオートチューナーの動作が不調?結果として送信パワーがスペック通り得られない
と同時に、オートチューナーが停止しない(送信するたびにチューナーが動作してウルさい、と)
依頼者は、3.5MHz帯が静かに?使えればそれでOKとのこと、また本機はエキサイタで、チューナーを必要とするような負荷は、つながないと
そこで、回路を追って、オートチューナー部をパスさせることにしました
その前に、このユニットを交換すれば多分治るとセルビアから送られてきたボードがあったのですが、一生懸命その収容場所を探して交換するも、改善はありませんでした(写真集最下段と、その前段にその様子が・・・) |
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オートチューナー部をPassさせたものです
よ〜く見ると、チューナー部をPassしている1.5D−2Vが見えます!
バンドごとのフィルタ切り替えもモーターを回して・・です
一見SP? ここがフィルター部
その下は、バリL部
その下がVC
SWR・ALCのセンシングは、VC部の右にあるシールドBOXの中で行われています |
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フロントパネル部(デジタルヘッド部)のアップです
汚れが目につきます・・・ |
マイクの接続について、余談
一般で言うマイク端子とPTT端子との間に、たとえばダイナミックマイクを入れることで、ショートではなく電流が流れると送信となり、もちろん変調も乗ります(最近のハンディ機/コンデンサマイクの使用方法みたい)
PRCのハンドセットを持っていたので慌てませんでしたが、何もなければこの様子にはきっと慌てます!? |
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以下、写真集です
さすがに頑丈に作られています |
LPF・SWR・ALC検知、オートチューナー部 |
ファイナルユニットはこんなところに |
ファイナルユニット |
新たに用意されたコントロール部 |
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フィルタは、LSB用とAM用、CW用はなし |
オートチューナ部の真裏 T |
コントロール部の取り付く「台」の裏側 |
上の基板を取り外すとその下にも基板が U |
交換用に届いたユニットはこんなところに@ |
その基板を取り外すと、真裏はオートチューナー部 V |
なかなか複雑な構造ですA |
やっと居場所を見つけて交換するも変化なしB |
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依頼者が受信音が気に入ったということで、ぜひ実用したいということでの依頼でした
最後に、計測値をご紹介します
送信出力 High 14W前後 Low 2W前後 いずれもTune時のパワーで、全バンドほとんど変化なし
受信感度 3.55MHz 0.25μV信号ON−OFFで、S/N10db
21.1MHz 0.3μV信号ON−OFFで、S/N10db |
2022.08 JA4FUQ |