先人の知恵 |
野生動物と人間世界の境 |
幅10m位の緩衝地帯を設ける
その緩衝地帯は、常に草を刈って視界を良くしておく
そうすることで、野生動物に身を隠すところがない状況を作り、そこを境界線としてきた
→ 今では、土地の有効利用とかで、その緩衝地帯に柿や栗の木を植えたりしている
これこそ、ここを餌場にしてくれ・・・と言っているようなもの
まして山奥まで開墾したとなると・・・・ |
身を粉にして働く |
それそこお天気さえよければ毎日畑にでて手入れ・・・
土地を荒らさないこともさることながら、そこに人がいることを毎日アピールしているということ
→ 今では、効率的にとか言って、機械化で短期決戦型農業を行い、結果としてその地は無人時間が長くなっている |
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このことは「もぐら」についても同様なことを思います
元々穏便な「もぐら」は、人の足音がすれば近づいてはきません
ところが、機械化や農薬の進歩で、以前ほど人が畑に立つ時間が無くなったことが、被害が増える原因のひとつになっているようにも感じられます(ある意味、効率化のデメリット?) |
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これらの今の状況が影響して、ここ数年野生猿被害が急増したものと考えられるのではないか
開墾などにより、本来踏み込んではいけない一線を、人が越えた
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そこに餌になるものを植えた
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野生動物に餌場を提供した
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餌が豊富なことで、繁殖させてしまった
これが、ここ数年被害を急増させた図式ではないかと思う |
鳥獣害から作物を守る・・・・これは、人手をかけるしかない、結論だと考えます
人手の少ない山間農地で、どうやって人手をかけるか・・・これは地域での取り組みしかないように思います
進路予想とか、情報の共有化、追い払い方法の工夫など、人の知恵と努力で、常に人手を必要とするのではなく、必要なときだけ人手をかけること、そして最初きっちり人手をかけることで、あとを楽にすることは、十分考えられそうです |
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先人の教えとは、人手を惜しまないこと 常に手をかけること |
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先人の教えを、現代に活かす
人手を惜しまないことは、今の時代も同じ
常に手をかける部分を、情報によって必要なときに集中させる |
2003年の取り組みから |
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