TRIO  TL-388
1966年に発売されたリニア・アンプです
エキサイタとしては、TXー388Sを意識したもので、標準で入力10Wで出力100Wが得られるものです
終段は、標準でS2001または6146が2本、1本増設することで150Wが得られるようになっています
GK型アンプで、AB2動作となっています
リレーは、入力と出力が別に用意されており、ALC、そしてSWR計も内蔵しています
余談ですが、TXー388Sは、3.5〜21MHz帯をカバーする4バンド、その一方で本機は3.5〜28MHz帯の5バンドをカバーします
TRIO-KENWOODとしてのリニア・アンプは本機が第1号で、その後 TL-911(6LQ6x5)、TL-922(3-500Zx2)、そして最後はTL-933(2SK410x16、2008年6月で終売)という歴史だったと思います
出力100Wから1KWまで・・・

外ケースから取り出すと、このようなお姿です
RFデッキ部と電源部
極めてシンプルなレイアウトです
余談ですが、外ケース天板が開く意味はなく、このように外ケースから出さないと真空管の交換もできません(シールド部が開けられない)
RFデッキのシールドを外すとこのような姿に
リアパネル側から写しました
通常のπマッチです
反対方向、フロントパネル側から写しました
バンドSWの一番奥は、入力側コイルの切替部です
RFデッキのアップです
本機は、6146が1本増設され、150Wモデルに改造されています
非常にゆったりとしたレイアウトとなっています
中和VCの横に見えるのは、アンテナ切替用リレー
右上のシールドで囲われている部分は、入力コイル部
シャーシ底面です
中央に見えるのは、VR150MT/定電圧放電管
SG電圧の安定化用です
Collinsのような210Vとかいうオーバースペックな加電と違って、定格内の使い方です
ご多聞に漏れず?高圧平滑用ブロック電解コンデンサがNGとなっています(350WV 47μx2 が4個)
チューブラー型オイルコンデンサも、チェックが必要です
リアパネルの様子

入手時点では、思いっきり汚れていましたが、頑張って清掃すると意外ときれいになりました
高圧平滑コンデンサの交換が、本機修復の一丁目一番地のようです

2025.01 
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