クラニシ WD-2201に不満があったわけではありません
接続をミスして、HF100Wを入れて壊してしまったことが、ことの発端です
チップ抵抗や、ショットキーダイオードを使ったりして、復旧を目指したのですが、思うような成果が得られません
オークション市場を見ても、数は少ないし随分高額で取引されています(とても手が出せません!)
そこで高名なデテクターを使って、本格的なアナログパワー計の製作を目指しました
デテクターは、オークションで手に入れた Wiltron 75S50 という 10MHz〜18GHzに対応した、Max100mWのもので、極性はネガティブでした
このままでは、メーターの接続は負荷が重たいので、メータードライブ回路を組み入れました
回路は、ICOM元技術部門の取締役(ICOMで一番多くの特許保有者) JA3FMP 櫻井氏の執筆された『楽しいエレクトロニクス工作』から使わせていただきました
仮で試験したところ、メータースケール一番上の0〜20mWスケールが、ほぼほぼ計測値に一致しましたので、改造を進めることにしました |
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一番上のメータースケールが、ほぼほぼ計測値に一致します
使用するのは(目で見るのは)この一番上のスケールだけ、これから換算です(1/10、1/1、10倍) |
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BNCレセプタクルは、未使用
本来20mWスケールだけで良かったのですが、折角切り替えができるような構造になっていますので、活用することにしました
デテクターの入力が、最大100mWですので、ここは要注意です |
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本体背面
DC12V入力端子を用意
内部で定電圧化した±5Vを得ますので、簡単なアダプタの利用が可能です
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検知部
オリジナルは、右のケースに左の基板が収まっていました
(上下、シールドされていました)
その基板を使ったり、新たに基板を用意したりして、いろいろ試したのですが、いい結果が得られませんでした |
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こちらが、最終形の内部です
NJ−SMAJレセプタクルに、デテクターと、検出電圧を取り出すBNCP・・・これだけの長さが無事収まりました
基板は、DC12Vから±5Vを得る電源回路と、入力電圧を反転させ、バッファリングするオペアンプを乗せただけのものです
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真上から見た内部
スケール合わせのために、オリジナルの半固定VRに固定抵抗を抱かせて調整範囲を変更しています
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10MHzから3.2GHzまでは、動作の確認ができています(手持ちSSGの範囲!)
ほぼほぼ正確に表示します あとは、外部アッテネータの利用で、活躍範囲が増えることでしょう
デジタルのパワー計(Gigatoronics製)を持ってはいるのですが、変化するものを測るには、やはりアナログ方式のほうが便利なもので、このような微小電力計を用意することになってしまいました |