11/19//2002 地域イントラネット外伝  記事
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言葉の壁・技術の言葉

インターネットでの情報発信をなるべく簡単に楽をして行いたい。もちろん、FTPなどの作業も出来るだけ簡単に、発信してからのデータ管理などの手間もなるべくかけたくない。
個人ならまだしも、何人かのグループでそれを共同で行うとなると参加者のスキルも様々、サイトに対する理解、考え方も違う・・・そんな状況で、誰もが関わる、一連の作業をプログラム化してしまおう?という発想から記事発信支援システムは開発されました。

吉備松下前の紅葉
■ 吉備松下前の紅葉
 ■ たまたま私がkibicityの草創期から関わったこともあり、現在のkibicityでも技術部会員として参加しています。

「決まり切った作業ならプログラムにやらせてしまえば良い」

ウェブアクセシビリティー実証実験対応もそうですが、ワークフローを見直し、実現したい事柄に対してプログラムで対応出来るのは何か?を考え、その実現を目指したツールを開発する。

たしかに、個人専用のプログラム開発では無いので、汎用的な仕様、一般的な機能実装となるのですが、このような場合、往々に問題になるのは、

<実現しようとしていることを言葉にする作業です。>

単に<言葉>と書いてしまいましたが、伝えたい相手に伝わる<言葉>と言い換えたほうが良いかもわかりません。

人に何かを伝えようとして、たくさんの言葉を使うけれど伝わらないもどかしさ・・・。

我が家の窓より
■ 我が家の窓より
 ■ 早初期はサーバ管理、CGIプログラム開発も、情報部会のメンバーで行いましたが、今は、サーバ管理、CGI開発にサポートとしてオービスが付いてくれています。何か問題点があったり、必要なものを開発するときに、オービスの技術の方と会話するする事となります。このような場合に言葉が実は大変重要になると言うことを今回は書きたいと思っているのです。

新規開発中プログラムの画面サンプル
■ 新規開発中プログラムの画面サンプル
 ■ <仕様を決める> こんな言葉を聞いたことがありますか?

自分が何を実現しようとしているのか?を相手(プログラマ・ホームページ作成業者?)に伝えて作ってもらう、助けてもらうとして、

「ホームページが作りたいのですが・・」

と言う言葉だけでは、相手は途方に暮れてしまいます。
<どのような内容を><どのような姿で><どのように伝えたいのか?。>その場合、もしプログラムが使えるとしてそのどんな機能をどのように使って何を実現したいのか?

サンプル2
■ サンプル2
 ■ それぞれの開発・作成段階で、会話をし、<実現したい何か>に近づける共同作業となります。

在る状況では、素晴らしい能力を持たれた?営業マンの方が、お客が意識しているかどうかは別として、お客?から必要な事を聞き出し、技術の方ほか、実現に必要となるスキルを持った方々にわかる?言葉で伝えてくれたりします。ちょうど通訳のように。

でも?こんな便利な、また出来のいい通訳がいつもそばに居てくれるとはかぎりませんね。

また、自分自身でホームページを作ろうとして途方に暮れることも在るでしょう。何故、途方にくれるのか・・・・その原因は?

サンプル3
■ サンプル3
 ■ <絵にも描けない美しさ>竜宮城の様子を歌に唱った言葉ですが、私が高校時代、美術教師はこういったモノです。

「そいつは、絵にかけない程度にしか見ていなかっただけだ。」

何かを理解する、具体的なビジョンを描く、それを説明する、伝える。何かと違いを強調する事が多い、理系、文系、男と女、伝えるときにいくらかでも共通の言葉、キーワードを持っていると楽ですね。

何となく?伝わったと思うことで納得し、それですめばよいのですが、プログラムの実現ということになるとそうもいきません。もちろん絵も「描きたかったんだけれど・・・」では、、、、

難しい事ばかり、そういう意味では、案外「技術の言葉」というのは身の回りで考えたとき、実は、凄く見やすくわかりやすい言葉かもしれないのです。なんてったって?機械でもわかるのですから・・。

技術的なことを毛嫌い?する方も多いようですが、興味を持って技術的な事を理解しようとすると、物事が在る場面ではいままで以上によく見えて来ることがあるのです。なれないと難しく思える?技術を巡る言葉が実は、自分自身のもしくは相手との壁を乗り越える?一つの有効な手法にもなるのだと思うのです。


 


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