6/16//2003 吉備雑感日記  記事
霧中アトリエ 森山知己のホームページ|■語句・項目検索


親から子供へ

文化と一般的に呼ばれる何か。それがどのように日常生活において現れているか?。先日、<備前焼き>の窯元を回ってきました。縁在っていろいろな方との出会いが生まれましたが、その中で心に残ったことなど。

simg0616212312.jpg
 ■ 今回の出会いの中での直接的な画像については、またの機会に紹介することにして、ふと、今日のテーマとした「親から子供へ」へというキーワードを感じたきっかけから。

左画像は「トラノオ」と呼ばれ、お茶花として使われる夏草です。山暮らしの私のアトリエ側にもこの季節日常的に見ることができます。

窯元を訪ねていて、どちらのお宅、工房でもきれいにいけられたお花が印象的でした。渋く?お茶花が入った備前焼。ふと、外に目を移すと、何処もちゃんと手入れされた庭が目に留まります。

日本的な空間。その季節に見られるお茶花の姿。

simg0616213631.jpg
 ■ 備前焼は、「素材となる土の手配(入手)、配合、生成、そして制作、販売まで全て作家がコントロールして行うのだ」とお聞きしました。土地と密着した徒弟制度。もちろん親から子供と継続される姿にも出会います。

焼き物自体の制作環境は言うに及ばず、その背景となる価値観の継承が何代にも渡って継続される姿です。世知辛い?今日、在る意味、?恵まれた環境の存在。

やまあじさい
■ やまあじさい
 ■ 親から子供。独立した子供さんの工房にもちゃんと身近に季節季節の花を楽しむ仕掛け、生活がありました。私から見ても?今時の生活を送っているような若者が<あたりまえののように>お茶花を育て、面倒を見、暮らしている姿。

ちょっと意地悪く?親御さんに聞いてみることにしました。

「生活にお花を日常的に取り入れられているのは?(お子さん自身ではなく)親御さんが(世話を)されているのですか?」

少し照れながらも、

「商売道具ですから。(自分自身でやっていますよ)」

とのお答え。そのこと?が当たり前として伝えられ、継承されている。清楚なお茶花(季節を取り込み、美を発見する)を愛でる価値観。装飾を極限まで押さえた?備前焼のシンプルな美しさが映えるのもこうしたシンプルな花と組み合わせた時かもわかりません。たとえ?実際には、セールスプロモーションツールとしてのお茶花であったとしても、それが生活の場、日常となることで理屈を超えた?価値感継承の姿ともなるのでしょう。

こうした価値観の継承がいわゆる「育ち」と呼ばれるモノにつながるのではないでしょうか。

ちょっとうらやましくも感じた姿でした。

 


Copyright (C) 2003 tomoki All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。< kibicity-記事発信支援システム>