7/14//2003 吉備雑感日記  記事
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あるサラリーマン・コレクションの軌跡(展覧会)

徹夜明け、うつらうつらしていると、突然の荷物が配達された。あけてみると、白い表紙の本、真ん中に黒い四角形のタイトル。
タイトルには白抜き文字で「あるサラリーマン・コレクションの軌跡」とある。そういえば、先日、カタログへの作品掲載許諾をしたことを思いだした。ここのところ、制作も含めて、日常生活は、気の滅入る事ばかり。慌ただしさの中、ふと展覧会の開催まで失念していた。

ページを開く度、文章を読む度になんだか勇気づけられ、気持ちが萎えそうになっていた自分自身に活!を入れねばといまさらのように思った。素晴らしいコレクションの中に入れてもらえて本当に嬉しい。あのころからはたして私の本質的なチャレンジは進んでいるか?恥ずかしくなく生きたいと思った。

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 ■ 送られてきたまさに書籍・本!、通常の展覧会カタログとはとても呼べない。素晴らしい出来です。そして、記された言葉がいい!。

私が感激した作品、刺激を受けた作家。そんな方々の中に私の絵も加えてくださっている・・・・。恥ずかしい。

現在の一般的な美術館のあり方。開催される展覧会。画壇も含め、限りなく消費を続ける社会の合わせ鏡ような姿に、何処かで私自身が斜に構え、距離を置く方向ばかり見ていた。

共感できる何かを探しているのに・・・むなしさばかりの日常。

田舎の山暮らしはもともと自然への再接近のはずだった。安易に消費し、失われつつある過去、歴史を自分自身でトレースし確認するはずだった。

はたしてそれが実現出来ているか・・・。

展覧会チラシ
■ 展覧会チラシ
 ■ 「あるサラリーマン・コレクションの軌跡」展
 〜戦後日本美術の場所〜

展覧会会期 2003年7月11日(金)〜9月21日まで

場所    山口県周南市花畠町 10-16
      周南市美術博物館

      tel. 0834-22-8880

上記で開催されています。

最初に紹介した展覧会カタログ。なかなか今時、出会えない言葉が並びます。それは、コレクターの言葉であり、文章を寄せている学芸員の方々の言葉です。「過激」で意欲的なこころみです。

私の絵(日本画)1993年制作「舞う雪」が出品されています。

<あるサラリーマン>さん本当にありがとう。

 


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