展覧会案内・感想

2008年12月05日

 花鳥画 〜自然礼讃〜
華鴒大塚美術館 花鳥画 〜自然礼讃〜 展チラシ

華鴒大塚美術館 花鳥画 〜自然礼讃〜 展チラシ
岡山県井原市高屋の華鴒大塚美術館で「花鳥画」をテーマとした企画展が開かれます。2008年12月2日〜2月22日まで

明治維新という大きな転換点の存在。近代化という大きな波があらゆる分野に押し寄せました。確かに幕末のころにはすでに変化の兆しが見えていたとはいえ、維新後の時間の経過はまさに激動の時であったと思われます。

日本画という呼び方、言葉の来歴をひもとくとき、伝統と革新、相反するようにも思われる命題を背負った姿が見えてきます。

明治、大正、そして昭和。第二次大戦後の流れも無視出来ない影響を及ぼしているようにも感じます。

花鳥画という言葉、そしてサブタイトルの自然礼讃。この国の重要な価値観として当初から自然との関係構築があったことは疑うべくも無いでしょう。それもとびきりの親近感をもった存在として。

グローバル化する社会において、特定の地域性に基づく価値観を持ち出すのは古いという話もあるようですが、どうしてまだまだ、素晴らしい出会いを自然はもたらしてくれているように思います。身近な自然としての花鳥。そのもので無ければならない出会いと体験。

同じモチーフが時代を超えて、また異なる手によって描かれた絵による比較は、対象との関係、時代の価値観そのものを見せてくれるようにも思います。平成の今、約60点がならぶこの展覧会ではたして何が見えてくるのか。

※関連行事”花鳥画を考える”〜講演会・シンポジウム〜が開かれます。
日時 2008年12月11日(木)13:15〜17:00 場所 はなとり展示室
聴講は無料ですが、事前に申し込みが必要です。また鑑賞には別途入館券が必要です。
華鴒大塚美術館 tel 0866-67-2225
(定員100名)

私もこの行事に講演者として参加させていただきます。

細見美術館、広島県立美術館、神戸私立小磯記念美術館、それぞれの学芸員の方々の興味深いお話も予定されています。シンポジウムのあとには竹喬美術館上薗館長の進行で会場の皆様もご一緒になってのディスカッションも予定されています。さて、どんな話になります事やら。

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