展覧会案内・感想

2009年02月08日

 岡本豊彦から小野竹喬-岡山における四條派の系譜 展
岡本豊彦から小野竹喬-岡山における四條派の系譜 展チラシ表

岡本豊彦から小野竹喬-岡山における四條派の系譜 展チラシ表
笠岡市立竹喬美術館で「岡本豊彦から小野竹喬-岡山における四條派の系譜」展が開かれています。平成21年2月7日(土)〜3月15日(日)

展示室Aに入ると、まず応挙の絵が迎えてくれます。子犬の絵、そして紅葉に鹿が描かれた「紅葉白鹿」と続きますが、この紅葉、描写の緊張感に目を奪われました。おそらく筆の運びの妙なのですが、会場の光の具合か、何気ない表現なのに、なんともいいな〜と感じる何かを感じたのです。色もとても綺麗です。

池大雅、与謝蕪村と続き、展示室奥正面には竹内栖鳳、小野竹喬が並んでいます。

壁を変えて、呉春、岡本豊彦、塩川文鱗、幸野楳嶺と続きます。この部屋に展示された全ての要素がある意味で根となり、先ほどの竹内栖鳳、小野竹喬へと続く道のようです。

新館展示室Cには大きな屏風や襖絵がならんでいます。四季を描いた岡本豊彦の大作軸装。竹内栖鳳の裏箔屏風、柳に鳥、軽妙な筆の動きが流石です。構図をあたった木炭が残る部分を見つけてホッとしてみたり。

展示室Dの個人蔵の小品もなかなか、入り口に戻って階段を上っての展示室Bでは墨の面白さ、菊池芳文の桜も見られます。竹喬の自然へのまなざし、表現の変化も見られます。


この国の何気ない自然、季節、一瞬の輝き。そんなところにより大きな時間、普遍を見ているように感じます。一瞬に注目するからこそ、逆説的に永遠に続く何かに想いを馳せる価値観の存在。

岡山における四條派の系譜、通じて流れる自然へのまなざし、自然と生きる生活の存在。いつも思う事ながら、笠岡までの道中、車窓から見える風景は、まさしく竹喬の絵、決して無関係ではありえないと思うのです。

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