展覧会案内・感想

2010年02月11日

 橋本関雪展 京都画壇の巨匠7人の画家 雛かざり
華鴒大塚美術館 案内

華鴒大塚美術館 案内
岡山県井原市の華鴒大塚美術館で館蔵品による「橋本関雪展 京都画壇の巨匠7人の画家 雛かざり」がそれぞれ展示されています。
平成22年2月5日(金)〜4月11日(日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日、もしくは振替休日の場合はその翌日)

館蔵品をテーマに添って選び、展示しています。
美術館に入ってすぐ右の展示室(はなとり展示室)では「雛かざり」と題した小企画展が行われています。もちろん題名通りの「雛」の絵もありました。

それぞれ季節にちなんだ画題、ウグイス、椿、梅などが選ばれ飾られています。鶯については、金島桂華の描き分けもあり、同じ画題におけるそれぞれの描法の違いに注目して見ても面白いでしょう。
床の間には、川合玉堂による「紙雛図」が飾られています。「雛」のお軸は、縁起物でもあり、昔から様々な描かれ方をしてきていますが、その類型化された表現の中にも、絵描きはなにかしら面白みを見つけて描きます。今作品については、着物の描写、柄に眼が止まりました。中央部、銀をベースにしたちょっと暗く渋い表現です。


美術館入り口から見て左手奥の第一展示室へ向かう途中右手では、大変よく整備されたお庭を見る事が出来ます。ちょうど梅も咲いており、日本画がこの国の自然、季節とともにあることを実感出来ました。

第一展示室は、「橋本関雪展」です。大きな作品から小さな色紙まで、様々展示されています。筆法、墨色等にテーマを絞って見るのも絵を描く参考になるでしょう。

さて、二階にある第二展示室では、「京都画壇の巨匠 7人の画家 竹喬・桂華・印象・遙邨・大華・神泉・華楊」が並んでいます。

まずは、ほど近い笠岡市立竹喬美術館で現在行われている小野竹喬展に連動したかのごとく並ぶ竹喬作品4点です。竹喬作品を単独で見る場合と、またこうして他の作家の方々の作品と一緒に並べてみる場合の違いといったものをあえて探してみると、また竹喬作品の特色といったものが明らかになるかもわかりません。

今回注目したのは、次に並ぶ堂本印象の作品です。使われた色の鮮やかさ、墨色の美しさが気になったのです。続く遙邨作品には、塗り重ねた作品とはまた違った筆の面白さが見えました。山口華楊さんの繊細な色使い、描き込みの面白さ、続く金島桂華さんの達者な描写、猪原大華さんの他の方々とはちょっと違った絵の具使い、色。そして徳岡神泉さんのモクレンかコブシの絵。枝の墨色、あの張った感覚を描き出すための筆の速度なんてことを思いました。

「基礎を学ぼうとすることとは、先人の工夫や苦心を理解しようとする事」、基礎的な材料の使いこなしが解ってこうした作品を見ると、また違った発見があるように思います。