展覧会案内・感想

2010年05月23日

 倉敷市立美術館美術教養講座
講座チラシ画像 この文字をクリックすると大きく表示されます。

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昨年、前期・後期の一年間、日本画講座を担当させていただいた倉敷市立美術館で、今回は、「日本画って何?」を演題にしてお話させていただく事となりました。

倉敷市立美術館の主要なコレクションである池田遙邨(いけだ・ようそん)の作品やその他、稲葉 春生(いなば しゅんせい)などの具体的な収蔵作品に触れながら話を進めたいと思っています。

現在、日本画と呼ばれている絵画を実際に見ても、その他の絵画との違いがよくわからないと聞く事が多くなりました。極端な場合など「日本画なんてもとから無い」と言われたりもします。

たしかに日本画は、ある時から材料、描く技術、描く対象など、特別なもの、存在ではあえて無くなろうと積極的に努力してきたことも確かなのです。一方、近年、江戸時代の伊藤若冲や宗達、光琳などの琳派の絵画が再び特別な存在として若い世代に評価されてきているようです。

日本画を語るとき、伝統という言葉が使われる事があります。はたしてこの伝統とは日本画にとってどんな存在なのか。また、和紙や絹、絵の具などの材料、描く筆や刷毛など、そして何を描くかなど、それぞれを手がかりにしながら日本画とはどんな存在なのかについて考えてみたいと思います。

期日、時間

1:「日本画って何?」 個人のめざめ
 平成22年6月6日(日曜日)10:30〜12:00


2:「日本画って何?」 伝統と現在
 平成22年7月4日(日曜日)10:30〜12:00

場所:倉敷市立美術館 美術館3階講堂 入場無料