展覧会案内・感想

2011年04月14日

 はなやかな屏風
はなやかな屏風 リーフレット表

はなやかな屏風 リーフレット表
林原美術館で企画展 はなやかな屏風 が行われています。 
2011年4月3日(日)〜5月29日(日)
開館時間 9:00〜17:00 入館は16時30分まで
休館日毎週月曜日(5月2日は開館) 入館料一般300円

屏風という形式で描かれた絵画。
それも金箔をふんだんに使った特に豪華な屏風です。

そもそも「屏風」とは、読んで字の如く「風を屏(ふせ)ぐ」ものだったとか、それが室町時代頃から、建築様式も変わり、部屋の装飾が主たる目的となったんだそうです。(リーフレット解説より)


電灯が無い時代、人工的な明かりと言えば行灯程度です。当時の建物、構造物が持つ明かり取りと言えば、窓、もしくは縁側などに面した開口部となるでしょう。

建築物の規模が大きくなればなるほど、開口部よりの光は内部に届きにくくなり、薄暗い空間は広くなります。縁側の白砂に反射させた太陽光線を屋内に取り込み、また金屏風などで乱反射させる事で明かりとりの一助としたとかしないとか。話の真偽についてはおいておくとしても、金箔をたくさん使った屏風の放つ光、豪華さは確かでしょう。

貴重な岩絵の具である、群青!に緑青、そして朱。金とほぼ同じ価値だったと聞けばこうした屏風の持つ性格は、やはり「ハレ」の存在です。


古典的な描き方や、絵の具の使い方、材料についてなどを一通り学んだ方々であれば、どのように描いたかはわりと難しくなく推測出来るはずです。それほど特別な作業をしている訳ではありません。しかし、実際に同じ様に描こうと試みれば解るはずです、絵の具の発色、定着など、思う以上にゆっくりと筆、刷毛を動かさねばならないのです。また、背景の金箔に描く存在、絵の具が負けないために必要な「線」の存在。

日本画の価値観についてもし何かしら知りたいと思っているのなら、真似てみる事の重要性、「粉本主義」などとかって揶揄された学習、伝達方法の中に、効率的でありなおかつ確実な伝達方法の存在に気づくと思うのです。


展示場、入ってすぐ左側の「松竹鶴亀図」の丹頂鶴の胡粉、黒い色、足の描写、反対側陳列ケースの「梅花図屏風」の太い幹の描写、石の描き方、群青の表現。

私は、今回、「梅花図屏風」に心惹かれました。おおらかでたっぷりとした表現!です。
(作品解説にもありましたが、もとは襖絵だった痕跡、引き手の跡、また、いかにも描き変えられた部分、痕跡もよく見ていると発見出来ます。)