展覧会案内・感想

2011年06月18日

 夏景色-涼を求めて コレクション展1
夏景色-涼を求めて リーフレット表

夏景色-涼を求めて リーフレット表
井原市華鴒大塚美術館で コレクション展 夏景色-涼を求めて が開かれています。
平成23年6月3日(金)〜8月21日(日)
午前9時〜午後5時 ただし入館は4時30分まで
休館日 6月6・13・20・27日 7月4・11・19・25日 8月 1・8・15日

華鴒美術館には、身近な花鳥を題材とした絵、それも美術館やビルオンリーといった大きさ、巨大ではない、どちらかというと家庭に飾る事が出来る大きさの作品が並んでいます。

「同じ事をしてみれば違いが見えて来る」私がよく言う言葉です。同じ画題、モチーフ、紙に描くか絹に描くか、絵の具の使い方、筆の運び、背景の処理などなど、いざ真似ようとするとき、どのような要素に分解出来るか?という部分も実は基礎を学んでいるかどうかが関係して来ます。

基礎を学ぶという事はこうした手がかり、見方も得る事なのです。

さて、今回はコレクション展、所蔵される作品の中から「夏」をテーマにセレクトした作品が並んでいました。

入って右、はなとり展示室では薔薇の競作、油彩、日本画、絹本、紙本、描写した作品もあれば、運筆の動きを見せるものもあり、同じモチーフを扱っているだけにその違いが見やすくなっています。

第一室、土牛の「朝顔」、児玉希望の「夕顔」杉山寧の「西瓜図」なんて描いてみたいと思いませんか?紫陽花、牡丹にユリ、菖蒲。芙蓉の花びら、その中に細い線が描かれていたりします。あの線があのように見える様に描く為には、あの細さであの神経の入り方、、、、、こんなマニアックな?見方もたまにはいいかも。実際にやるかどうかは別として、真似ようと目的を持ってみる事で見えて来ることも多いのです。

竹喬美術館ともほど近く、二つの美術館をハシゴして今期は日本画の「技術」について注目してみてはいかがでしょう?。