展覧会案内・感想

2011年07月15日

 琳派・若冲と雅の世界
琳派・若冲と雅の世界 展 リーフレット表

琳派・若冲と雅の世界 展 リーフレット表
岡山県立美術館で 琳派・若冲と雅の世界 が開かれています。 
平成23年7月15日(金)〜8月21日(日)
9:00〜17:00 入館は閉館30分前まで
休館:7月19日(火曜日)、25日、8月1日、8日(月曜日)
会期中金曜日は午後7時まで開館。

今日から岡山県立美術館で始まった「琳派・若冲と雅の世界」展を見てきました。京都、平安神宮すぐそばにある細見美術館の所蔵品による特別展です。

「ローマ字でRinpaと言えば世界に通用する言葉」と、オープニングレセプションで細見美術館館長が紹介されました。また、昨今の若冲人気にも触れられ、細見美術館開設のおり、メディアに挨拶回りをしたのだそうですが、所蔵は琳派、若冲、骨董のコレクションと言うと「それで印象派は無いの?」と、何度も聞かれたことを思うと、隔世の感があるという話が印象的でした。

確かにその通り。

若い方々を中心に日本美術の見直し、再発見が進んでいます。明治期の西欧化一辺倒の流れに対する大正、昭和初期の反省、また戦後の西欧、アメリカ文化追従のみに舵を切ったかに見える文化状況を冷静に見る事が出来る世代が育って来た様に思うのです。確かに、昔からそうした方々(一応私もその傍らにいます)がいないわけではありませんでしたが、ちょっと前、世の大きな流れ、認識は、多くの国民を上げての「印象派ブーム」と言われる様な姿だったのです。

昔々の経験、大学院に学んでいた頃、日本画を学びに来ていた留学生が現在発表される多くのの日本画について「自分たち(西欧)の真似ばかりしている」と嘲笑していたのが思い出されます。そう、彼らが若冲や琳派の絵を見て「自分たちが知りたい、学びに来たかったのは、こうした古い日本の文化!なのだ」、と語っていたのです。

私自身も同様。新しい存在として触れる若冲や琳派、日本の事、自分の国の文化なのに知らない、だからこそ、国の名前の着いた日本画という言葉をキーにして探す事が私の一つのテーマになったのです。


さて、今回はちょうど今、私自身が近々開催の個展準備をしている事もあり、またその中心となるのが琳派に学んだスタイルという事もあって、じっくりとそれぞれの表現、材料に応じての絵の具の厚みなども見て来ました。
思う以上に、絵の具の厚みがある部分を発見する事も出来、参考になりました。

筆、墨、絵の具の運び、厚み、画面への定着の具合など、興味深く拝見しました。画集、図録で絵柄を知っているとは言っても、特に日本絵画では本物に触れること、材料の物質感、素材感を間近にすることが大切なのです。
神坂雪佳の12ヶ月の絵の具の画面への乗り方など興味深く拝見。また、中村芳中のたらし込みの活用も面白かったです。

若冲もある、小型ながら田中親美の平家納経の模写もある!というわけで、なかなかのボリュームで見せてくれます。彫刻、工芸もあります。立派な展覧会となっている様に思いました。