展覧会案内・感想

2012年05月09日

 ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト 展リーフレット表

ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト 展リーフレット表
岡山県立美術館で ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト が開かれています。 
平成24年4月8日(日)〜5月20日(日)
9:00〜17:00 入館は閉館30分前まで
休館:月曜日

 素晴らしい展覧会でした。
 お近くにお住まいなら、是非見に行く事をお勧めします。


 昔、ベンシャーンの作品を頻繁に目にした頃があったように思います。また影響を受けたのだろう制作物もたくさん目にしました。はたしてあれからどれだけの時が過ぎたでしょう。

 リーフレットに<20年ぶりの日本での大回顧展>とありました。しかし、私が思い出すのはもっとずっと昔の記憶なのです。子供の頃見た大原美術館、さながら西洋価値観の歴史教科書的コレクション。フォンタナの格好良さに引かれつつもカンジンスキーのちょっと暗い何かに引かれました。その後、自分の生まれたこの国に対する興味が深まるにつれて、関根正二、国吉康雄、松本竣介、中村彝など興味を持った日本の画家達。

 響いて来る何か

 もっと古いものもあったように思いますが、書棚に<国吉康雄/ベン・シャーン展 1981年>を見つけました。あの時感じた何かよりも、今日の方が強く響いて来た様に思います。

 ドローイングとひとことでは片付けられない線による作品。
 筆触が迫ってきたのです。

 小さなエスキースも良かった。

 レコードジャケット、ポスターも良かった。
 一緒に展示されている写真があることで尚更際立つベン・シャーンの凄さ。政治的な事、社会との関係。そして<ラッキードラゴン>シリーズ。昔とは違う目で見る事が出来るような気がしたのです。

 ペンでも筆でも、線で描いて見ませんか?