展覧会案内・感想

2014年04月20日

 知られざる名品展
知られざる名品展 チラシ表

知られざる名品展 チラシ表
 岡山市の林原美術館で「開館50周年記念企画展 林原美術館の知られざる名品展」が開かれています。2014年4月10日(土) 〜 5月18日(日)毎週月曜日休館(ただし5月5日は開館)午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

 岡山にはたくさんの美術館・博物館・記念館があります。特に岡山城周辺はそれらが集中したエリアでもあるのです。岡山県立美術館は言うに及ばず、夢二郷土美術館、岡山県立博物館、オリエント美術館などがあり、また県民の制作発表の場としての天神山文化プラザもあります。林原美術館もそんな中で独自の雰囲気をもった美術館としてその存在をアピールしています。

 今回のテーマは、「知られざる名品」とのこと、はたしてどんな作品が並んでいるのか。

 会場に入ると、異国から来られた方と見受けられる熱心な鑑賞者の姿が目にとまりました。ここは、この国らしい文化の姿と出会うことが出来る場所なのです。

 集められ貼りこまれた花押の数々、その墨色、運筆、筆の動き。漆芸など工芸も並びます。厩図屏風での馬の生き生きとした描写、絵の具の定着の良さも目に止まりました。また描きこまれた人物装束を伝える様子に線を活かした簡潔な表現の重要性ということを思いました。

 今回は並ぶいわゆる水墨画、その使われている墨色、階調の良さに注目しました。良い墨が使われているのです。

 古きよきもの・・・・・長い時を経て伝えられてきた数々、この素晴らしい価値観を今に生きるものとして繋ぐことが出来たらと思うのです。