展覧会案内・感想

2014年06月12日

 夢二の愛した子どもたち
夢二の愛した子どもたち ちらし表

夢二の愛した子どもたち ちらし表
 夢二郷土美術館 夢二生誕130年記念part2「夢二の愛した子どもたち」が行われています。2014年6月3日(火)〜8月31日(日)開館時間 9:00〜17:00 入場は16時30分まで 休館日毎週月曜日 祝日・振替休日の場合は翌日休館 8月8日(金)・12日(火)・22日(金)は午後7時まで開館(入館は6時半まで)
 
 夢二の創作は多岐にわたります。屏風、掛け軸、油絵、ペン画、水彩画といったいわゆる絵画作品、また原画を描いた絵本もあれば、版画、テキスタイルの図案などもあります。今回、驚いたのは、そういった本の形をとったものの中に画手本があったことでした。真似て絵を学ぶための手本であったり、もしくはカットなどのための種本といったところでしょうか。出版されるからには社会にそういったニーズがあったということでしょう。
 
 いろいろとチャレンジしたい作家は多いでしょうが、出版に至る(商品化される)までといえば、数が限られるに違いありません。注文で行うのか、もしくは自費で行うにしろ資金確保他、エネルギーの求められる作業に違いないからです。

 生きていくためにはお金を稼がねばなりません。制作に対して、もしくは作家個人に対して支援者、パトロンと呼ばれる存在が望まれるところですが、そうでないなら生活力といったものも作家の重要な要素でもあったと思われます。夢二の多岐にわたる多作は、ある意味でそういった生きる力、企画力、たくましさを感じるのです。

 今展でも木版の「犬」、絵の中に描かれた帯の図柄、ほんの挿絵、ペン画など心惹かれるものがありました。またミュージアムショップで商品化され売られているモノの中にも、手元においておきたい魅力的なモノがありました。美術館・展覧会見学で若い学生を連れて行ったおり、年齢、生きる時代とは関係なく、そういった気持になる生徒も多くいたようで、時代、社会の違いを越える変わらない魅力があるのだと改めて思います。

 印刷・量産することによって単価を抑え、社会に広める。現代の印刷技術とは違う木版、型染めなど・・・・・だからこその良さもあるように思います。

 普通の人々が美術教育を受けられるようになったのは、大正時代あたりからだったと聞いたことがあります。義務教育のある現在からはなかなか想像できませんが、出来ることならこれからもずっと絵を描けることの楽しさ、素晴らしさを多くの人々と共に喜べる社会であってほしいと願わずにいられません・・・そのためにも、あらためて子どもの教育環境って凄く大切だと思うのです。

 展示されていた画材、道具。絵、作風からも見てとれるように、やはり付立て筆が多く並んでいました。描かれたポーズ、足と腰の関係、開き具合、曲げ具合に独特のニュアンスを感じました。

 ・・・・・夢二の愛した〜  part3もあるようです。