展覧会案内・感想

2014年07月26日

 2014森山知己個展 案内
2014森山知己個展 DM表

2014森山知己個展 DM表
岡山駅西口からほど近い、「アートガーデン」で個展を行います。

会期:平成26年8月27日(水)〜9月8日(月)
   11時〜午後6時 定休日は毎週火曜日
  ※9月8日(月)最終日は午後4時終了です。
 
場所:岡山市北区富町1−8−6
   電話 086−254−5559

Art Garden Web http://www5d.biglobe.ne.jp/~agarden/



 思えば3年前、ここアートガーデンでの2011年個展のおり、尾形光琳の国宝、紅白梅図屏風の水流はもしかしてこのようにして描いたのではないか?という描法実験を発表し、また加えて琳派の題材、表現に発想を得た六曲一隻の「海中図」(絹本銀箔下地)などを発表したのですが、水流表現については、期せずしてNHKの番組内で光琳作の本物を拝見させてもらい、実際に同じ大きさで再現制作するチャンスをいただくことになりました。また「海中図」については、日経日本画大賞展への推薦、そして展示いただく光栄となりました。東京を離れ、ここ岡山でマイペースの制作を続ける私にとっては、どちらも望外の事、大変有り難い機会となりました。再現紅白梅図については、その後屏風に仕立てられ(倣光琳屏風なんて名づけてもらったり^^)、美術館等での展示企画が続いています。ありがたいこととお世話いただく皆様に感謝するばかりです。

 白く、天井が高い気持ちのよい空間。ある程度の広さ、空間の大きさをもった作品発表の場所としてのアートガーデンは、特に岡山では得難い場です。こうした環境を与えてもらい、自由に制作・発表させてもらう事ができる幸せ。この空間あってこその発想・制作もあったように思います。

 このアートガーデンも、諸事情から今年限りの運営となるそうです。劇的な何かしらが無い限り、ここでの制作発表も今回限り。琳派研究、「線」、「たらし込み」表現についてのその後について、また「水の記憶」シリーズ、六曲一隻の屏風が二点他、いろいろと展示予定です。

 紹介のDM画像は、六曲一隻(横376センチ)の「白象図」(部分)です。光琳の流水を私なりに理解を試み、屏風上に表現してみました。また筆で線で描くこと、線についてを試みた象です。ご高覧いただければ幸いです。

 なお申し訳ない事に会期も長く会場に毎日というわけにも行きません。
もしおいでのおり、不肖モリヤマと技法・材料の話などご希望の方、また久々なので顔など見たいとの方がおられましたら事前にご連絡いただけましたらありがたいです。
可能なら予定調整など極力どうにかしたいとは思っています、、、、、。