展覧会案内・感想

2014年10月01日

 林原美術館 All Stars すべて魅せます 国宝・重文全公開
林原美術館 All Stars 展 チラシ表

林原美術館 All Stars 展 チラシ表
 岡山市の林原美術館で「開館50周年記念 特別展 林原美術館 All Stars すべて魅せます 国宝・重文全公開」が開かれています。PART1 2014年9月30日(火) 〜 11月16日(日)PART2 2014年11月22日(土) 〜 2015年1月12日(月・祝)毎週月曜日休館 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)12月22日〜1月1日、1月4日・5日休館

 まず目を引くのは、「清明上河図」です。何年か前、東京国立博物館での企画展で展示され話題となったそれと同様の題材。出来もすこぶる素晴らしいモノ。そんな絵をここ林原美術館では独り占めしてじっくりと見ることが可能なのです。中国の春の到来を喜ぶ「清明節」、その祭りの様子を描いたものだそうです。長い巻物、部分ではなく全紙を公開!。小さな小さな人々が躍動感に満ちた姿で描き込まれています。樹木の枝、葉の表現、その筆使い、建物に見られる繊細な質感の描き分け、全くもってどれだけの時間をかけて描かれたものなのか・・・・。筆先へ注ぐ神経の細やかさ、凄さ、描き手は、はたしてどんな人だったのか。同様に17世紀初頭の京都が描かれた「洛中洛外図屏風」、この盛り上げ、金箔が貼られた雲の表現の細やかさ、建物、人物表現もじっくり見れば見るほど衣装の描き込み、描き分けの凄さがじわりじわりと迫ってきます。加えて山、緑もその絵の具の定着の良さを見るにつけ、じっくりと時間を掛けた仕事であることが明らかです。

 墨跡の墨の色、表具の素晴らしさ。

 能装束の色合せ、大胆に、そして艶やかに。

 絵を描くのに十分な刺激となる能装束の色の組み合わせ、質感の取り合わせ。

 タップリと見せてくれています。

 今回は前期、後期には刀剣、甲冑、調度が並ぶとか・・・・・期待大!です。 ゆったりと流れる時間・・・・時間を忘れさせる細部・情報量。
 
 「豊か」とは、どういうコトなのか?、その一つの姿を確かめに見に行ってみませんか?おすすめの展覧会です。