展覧会案内・感想

2014年10月14日

 艶美の競演 東西の美しき女性 木原文庫より
艶美の競演 東西の美しき女性 チラシ表

艶美の競演 東西の美しき女性 チラシ表
 笠岡市立竹喬美術館で「艶美の競演 東西の美しき女性 木原文庫より」が開催されています。2014年10月4日(土)〜11月24日(月)開館時間 9:30〜17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日(※11月3日開館、11月4日休館、11月24日開館)

 
 鏑木清方作品が並びます。島成園の作品が並びます。東京と大阪、そして京都、東と西。最近の竹喬美術館の企画展示を見るにつけ「対比」というテーマがあるように感じます。有名と無名、絵を実際に並べることで絵自体の強さ、出来に違いのないこと、十分に戦える・・・・そんな意図が見えるように思うのです。さも「名前で判断して見ていませんか?」と問いかけるように。

 たっぷりの美人画が並びます。線、色使いの美しいこと。日本画と呼ばれる絵画の一つの形、表現のエッセンス。工芸的と否定されたこともありましたが、この工芸性こそ<制限を受け止める・理の上にたった制作>といったことを考えさせてくれるように思うのです。

 ひたすらに個人の拡大を望んできたかにみえる近代西洋アートの世界が今、考えていること。 環境との共生、サスティナブル・継続可能なありかた。

 なんらかのヒントがこうした材料との関係の作り方、技法、道具を通じて見つけ出せるのではないか・・・。この国の「伝統」と呼ばれる何かにそれがあるように思うのです。たっぷりの作品量。素晴らしい日本の色に会いに行ってみませんか?