展覧会案内・感想

2015年07月23日

 円空・木喰展
円空・木喰展 チラシ表

円空・木喰展 チラシ表
 岡山県立美術館で<円空・木喰展>が行われています。2015年7月17日(金)〜8月23日(日)まで開館時間 9:00〜17:00 入館は閉館30分前まで 休館日 7月21日(火)、8月3日(月)、10日(月)、17日(月)いろいろな地域、会場を巡回の展覧会です。

 大久保英治氏によるワークショップが開かれたというニュースが展覧会前にありました。木っ端を引いて道を歩く、その歩く場所、距離、時間によって角が取れ姿が変化していく木っ端。なかなかおもしろそうな試みと興味を持って読みました。はたして参加者の方々の引かれた木っ端はどんな姿になったのでしょう。地下会場入口前にいろいろな姿が並びます。

 展覧会場に入ると、形も大きさも様々な所謂、円空仏と呼ばれる姿の仏像、木が並びます。見知った姿と思いつつも、今回は見ていて、現在のマンガ表現に通じるような造形を感じました。マンガ自体が変化したのか、それとも観てである私の感覚が変わったのか。

 木の触り心地、重さ、刃のあたり具合、切れ味、触感、身体が知っている何かに訴えて来ます。学生の頃、いたずらに樹を削った感覚がフッと身体に蘇りました。小さな姿、鉛筆ほどの大きさで生み出す形。また、彫刻刀、木に当ててみたいと思いました。

 木喰は、同じ顔・・・・違いはあるのですが、どこか同じ顔を思うのです。仏ではなく「人」を彫っている・・・・そんな感覚。


 刀の痕跡は、筆の動かし方、筆意に繋がるように思いました。

 木に触りたい、刀を持って何かしら形を見つけてみたい。そんな気分になりました。