展覧会案内・感想

2015年11月02日

 RINPA 琳派 京を彩る
RINPA 琳派 京を彩る リーフレット表部分

RINPA 琳派 京を彩る リーフレット表部分
京都国立博物館で「琳派 京を彩る」が行われています。11月23日まで。月曜休館、ただし11月23日は開館。9時30分〜午後6時まで・金曜日は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)

 京都駅に到着して見たバス乗り場に並ぶ人の列、もしやこれは・・・・と、思いつつも歩きで東山7条の京都国立博物館へ。途中追い越していくバスを横目で見れば凄い混みよう。そして博物館への道が見渡せる頃には、歩く人も列になり、京博門の前からはずっと坂道にそって並ぶ開門を待つ方々の姿。開館前だというのに、すでに智積院の前の三叉路を曲がって続いていました。凄い!。京都でこれだけ並んだのを見たのは初めてです。

 風神雷神図が三作、揃い踏みのタイミング。何もこんな日にと思いつつも、本当は別件で訪れた京博でした。別件の方は滞り無く終了。せっかくなので展覧会も拝見。

 館内は混んではいても、見たいものだけを見るといった見方ならばある程度自由な動きもとることが出来ました(館の外に出たおり、未だ並ぶ人の列、入館制限があったようです)。

 東京で、また別のところで何度も見た作品たち、、、それほどの違いは感じないだろうと思っていたのですが、これは良い意味で裏切られました。京都国立博物館の平成知新館、展示、照明が良いのです。東京で見た時よりも何故か絵が近くに感じられ、照度は落としているにしても光の周り具合が良いのか、見やすく、色が綺麗に見えました。絵肌が見やすかったこともあり、墨絵の肌、もしかして具引きがあるのでは?なんてことや、見知ったと思っていた絵の新しい表情に出会うことが出来たのです。

 色が良い、筆跡が見やすい、何よりの展示でした。出来れば、もう少しゆっくりと見たかった。よく私がお話する風神雷神の髪の線の違いもちょうど実作で比較出来るまたとない機会となりました。やはり俵屋宗達!、良かったです。墨の牛、牡丹、蓮池水禽図、、人の目線とちょうど合わせてくれており大変見やすい展示でした。照明といい、新しい施設の良い所。作品と館内の照度の違い、よそでは目が疲れて困ったという経験がこれまで何度もあったのですが、今回はあまり感じず、テクノロジの進歩、展示に関わる方々の配慮を感じた展覧会です。

 紅葉の京都、シーズン到来。加えて琳派400年、ご当地での開催、もう少ししたらもっと混むかもと思うと、それが気がかりですが、素敵な展覧会でした。1階、仏像も良かった!!。