展覧会案内・感想

2016年03月31日

 没後100年 宮川香山 虫明焼と明治の陶芸
没後100年 宮川香山 虫明焼と明治の陶芸 チラシ表

没後100年 宮川香山 虫明焼と明治の陶芸 チラシ表
 岡山県立美術館で<没後100年 宮川香山 虫明焼と明治の陶芸>が行われています。2016年3月18日(金)〜5月8日(日)まで 開館時間 9:00〜17:00 ただし4月22日(金)は19時まで開館・入館は閉館30分前まで 月曜日休館(祝日の場合翌日)GW中は休まず開館

 宮川香山と岡山・虫明焼の繋がり・・・・この展覧会で初めて知りました。展覧会が開かれるちょっと前、偶然に見たテレビ番組で宮川香山の作品が取り上げられており、あまりのタイムリーさに驚くとともに、見てみたいと思う動機付けになったのです。

 絵画もそうですが、明治期のそれは、私に妙な感覚を呼び起こします。超絶的な技巧の冴え・・・確かに凄い!・・・・でも・・・・・。

 変化の時代、社会の激動期に<モノ作り>が生き延びていくためには、創作物の価値(自分自身の価値)をいかに新しい権力者、新しいお金持ちに確実に伝えることが出来るか?にかかります。これでもかとできうる限りの技巧を見せつけるのはある意味王道!のやりかたと言ってもよいでしょう。また相手のよいと思うであろう道筋を読み込み、付加した何かに答えをもとめようとするのもまた当然の仕事ぶりに違いありません。

 ただしこれも、個人の手による技術が特別と認知されてこその世界。今の時代のように3Dデジタイザ、スキャナ、コンピュータ処理に3Dプリンタによる出力といったことが一般的になってくると、たとえそうでなかったにしてもだれでも出来る可能性がある・そのように思ってしまう人が増え、その部分に関する価値の与え方が変わってしまう・・・・思いついた者・早くやった者勝ち。確かにそのような側面もあるでしょうが、創りだすためにはそれを生み出す土壌の広がり、時間の蓄積といったものが必要なように思うのです。作家一人で何かを全て成し遂げられるわけではないように思います。優れた評論の存在もまたその内に含まれるように思います。今はまた新しい権力者の時代、はたしてその方々に届く言葉は?。

 世界を魅了するとはいったいどういうことなのか、ふとそんな事を思うのです。

 本当に様々な作風、技術、どれも凄い。写の作品も凄い。大量のそれぞれ、明治という時代の気分、もしかしたら今の我々を考える上で必要な何かを含んでいるのかもわからないと思うのです。